腎不全の治療について

CKDステージ1・2

ステージ1と2の定義

ステージ eGFR(mL/min/1.73㎡) 腎機能 尿所見や画像の異常
(例:タンパク尿)
状態の説明
ステージ1 90以上 正常 あり 腎機能は正常だが、何らかの腎障害がある
ステージ2 60〜89 極軽度低下 あり 極軽度の腎機能低下と腎障害がある

※腎障害とは:尿蛋白、血尿、腎エコー異常などを含みます。

※eGFR(推算糸球体ろ過量)とは、「腎臓がどれくらい血液をきれいにできるかを示す数値」です。

ポイント

  • eGFRが保たれていても、「腎障害」がある場合はCKDに分類される(ステージ1や2)
  • 糖尿病・高血圧・脂質異常症などがある場合、CKDのリスクは高まる
  • ステージ1・2の段階でも、放置すればステージ3以降へ進行する恐れあり

治療・対応の基本(ステージ1・2)

  1. 原因疾患の検索や治療(例:糖尿病・高血圧のコントロール)
  2. 食事療法の見直し(塩分制限、蛋白質過剰の抑制)
  3. 生活習慣の改善(禁煙・運動・体重管理)
  4. 定期的な血液・尿検査で経過観察
  5. 必要に応じて腎臓内科への紹介・フォローアップ

まとめ

ステージ 腎機能 異常の特徴 注意点
CKDステージ1 正常 尿検査や画像で腎障害あり 経過観察・原因治療が重要
CKDステージ2 極軽度低下 尿異常・血圧異常など 放置すると進行リスクあり