スタッフブログ

STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです

検体検査課の紹介

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様
こんにちは!検体検査課です。

 

今回は検体検査課について紹介していこうと思います。

 

「臨床検査技師」って皆さんはご存知ですか?
知人にこの問いかけをすると?マークの顔をされるか、えっ詐欺師?と聞き返されます(笑)

 

私たちは臨床検査技師もしくは衛生検査技師という資格をもち、業務を行っています。
仕事を大きく分けて心電図・超音波検査などを行う生理検査課、血液・輸血検査などを行う検体検査課に業務が分かれており今回は検体検査課のお話です!

 

検体検査課では主に皆様から頂いた(採れた)血液・便などを扱い検査を行っています。
例えば採血する際に、「採血スピッツの種類が色々あるなあ」と思ったことはありませんか?
採血スピッツには検査ができる検査項目(例えば貧血項目やお酒の飲み過ぎがわかる項目など)がそれぞれ決まっているため、種類がたくさんあるのです。異なるスピッツでの検査併用はできません。また採血した後の前処理も決まっているため私たちは血液の状態を見極めながら検査を行っています。検査結果がでるまでお時間を頂いてるのもこの前処理があるからなんです。この処理が終わってから分析装置で測定を行い、正確な検査結果を医師に伝えています。

 

私たち検体検査課はどうしても分析装置と向き合っていることが多いため中々皆様とお話する機会がありませんが、最近では処置室での採血も担当させて頂いています。見かけた際には気軽に声をかけて頂ければ嬉しいです。

 

 

腹膜透析と血液透析で認知症発症に差がある?②

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

 

今回は前回のブログで紹介した、“血液透析と比べて腹膜透析で認知症の発症率が低い”という研究の結果から、その要因に関して一つの可能性を示唆する論文のご紹介です。

 

昨年の欧州腎臓・透析移植学会の刊行誌であるNephrology Dialysis Transplantation誌に掲載された報告です。

腎臓病患者においてアシドーシスにより認知機能と運動機能は障害される
Acidosis, cognitive dysfunction and motor impairments in patients with kidney disease.  Nephrology Dialysis Transplantation 2021 37 (Supplement 2): ii4-ii12

 

この論文はレビューと呼ばれる形式で、本論文のテーマである腎臓病患者にけるアシドーシスと認知機能・運動機能障害に関するこれまでの研究をピックアップし、総説としてより深く掘り下げているものです。

 

血漿または血清の重炭酸塩(HCO3)濃度が22mmol/L未満として定義される代謝性アシドーシスは、慢性腎臓病(CKD)の患者さんにみられる所見であり、CKDの進行期の患者さんで約10〜30%発生します。これは腎臓において体内の老廃物(酸性物質)が十分に尿を通じて体外に排泄できなくなったことや、機能の低下した腎臓が本来体内に必要な重炭酸塩を再吸収できなくなった結果などいくつかの機序を原因として生じます。前回述べたようにCKDは近年、認知機能障害(注意欠陥や記憶障害を伴う軽度認知障害、実行機能の低下、画像診断で診断される形態的な損傷などを含む)に関連していることが多く報告されています。また、運動機能の障害と筋力の低下は、進行したCKDの患者さんによく見られ、これは中枢神経系機能の変化に一部起因している可能性があります。CKDがどのように認知機能障害を引き起こし、運動機能を低下させるかについての正確なメカニズムはまだ結論はなく議論されてるところですが、最近のデータによると、アシドーシスはCKD患者さんにおける認知機能障害において、介入が可能である原因の1つである可能性が示唆されています。この論文では、CKDにおけるアシドーシスと認知機能障害との関連に関する最近のエビデンスが要約され、アシドーシスが中枢神経系の機能に影響を与える可能性のあるメカニズムについて述べられています(すべての内容を紹介することは長くなってしまいますので割愛させていただきます)。

 

ここまでの本ブログの内容ですと、CKD+アシドーシス+認知機能障害についての言及になりますが、ここで私達が以前に行った臨床研究(The differences in acid-base status and the calcium parathyroid axis between peritoneal dialysis and hemodialysis. Clinical Nephrology 2016 86(2):55-61)の内容を交えて、アシドーシスの観点から腹膜透析と血液透析における認知症の発症率の差が生じる可能性についてお話します。

 

2017年に報告したこの研究はCKD-MBDと呼ばれる腎臓病における骨やミネラルの代謝異常について調査した内容ですが、この研究では血液透析患者は腹膜透析患者に比べてアシドーシスの傾向にあるということが重要な背景となっています。この研究以前にも血液透析患者と腹膜透析患者を比べた際に、血液透析患者でアシドーシスの傾向があることが報告されており、本研究のデータでも同様の結果となっていました。血液透析患者でアシドーシスの傾向がある、すなわち血液透析に比べて腹膜透析ではアシドーシスになりにくいという結果は、腹膜透析患者さんでは腹膜透析の治療の特性であるアルカリ化された透析液が長時間使用されることに起因しています。

 

前回紹介した研究では、血液透析の特性である短時間での電解質濃度、体液量、血圧の変化による脳機能障害の可能性が認知症発症のリスクをあげることが述べられていましたが、その他の原因として、腹膜透析と比べてアシドーシスに傾きやすい血液透析患者さんにおいて、認知症発症のリスクが上がる可能性があることが推測されます。

 

2回にわたり腹膜透析が血液透析に比べて認知症を発症しにくい可能性があるというテーマで論文を交えて述べさせていただきました。しかし、この内容から伝えたいことは、腹膜透析のほうが優れた治療であり、血液透析が劣っているという解釈ではないことにご注意ください。血液透析が腹膜透析に比べて優れている部分もありますし、そもそも認知機能が低下した患者さんでは腹膜透析の導入が難しいケースもあります。飽くまで進行したCKDの患者さんにける腎代替療法の選択において、考慮されるうる一つのポイントとしてとらえることが出来ればと考えています。

 

関連ブログ
腹膜透析と血液透析で認知症の発症率に差がある?①
腹膜透析と血液透析で骨折の発症率に差がある?

 

ウォーキング始めませんか?

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは健康管理センターです。

 

公園や街の木々の緑が鮮やかになり、吹き抜ける風も爽やかな季節になりました。
冬の間、固まっていた体にもエネルギーがみなぎってきます。こんな時期、1番のお勧めは、歩く事です。

 

ウォーキングのメリット、それはお金をかけずに思い立ったタイミングで、実践出来る事でしょう。
正しい姿勢を意識して歩くとより効果的です。肩甲骨を寄せるイメージで胸を張り、背筋を伸ばしましょう。
つま先は前に向け、お腹をキッと引き締めます。頭が上に引っ張られているイメージで、耳、肩、膝、くるぶしが一直線になるようにします。そのままの姿勢で歩き出しましょう。
ショッピングや周りの景色など、視線はどこを向いて歩いても構いません。周りを見て歩くことで新たな発見があるかもしれませんね。
また、ウォーキング中に20分間の速歩きを入れると効果がUPします。股関節から足を動かすよう意識し、普段より大きな歩幅で歩くと良いでしょう。

 

メタボ予防のためには、1日の目標は10000歩がベストですが、自分に合った歩数から始めてみませんか。
ちなみに私は、歩いてアプリゲーム(ピクミン)を進めたり、マイルを貯めるゲーム(トリマやMiles)で商品引換券(コーヒーやスイーツなど)に交換するのも楽しみの一つです。

 

新緑の季節、ウォーキングに出かけませんか。(水分補給も忘れずに!!)

日本語って難しい

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆さま、こんにちは。
腎センター看護師です。

 

満開の桜を見て春を感じていましたが、もうすっかり散ってしまい、
少しづつ夏が近づいていますね。

 

2歳になった息子が最近いろいろな言葉を覚えてきました。

 

そんな中でさっそく日本語って難しいなと、でもクスッと笑ってしまう出来事がありました。

 

りんごがたくさん書いてある息子のお気に入りのスリーパーがあり、
「りんご着たいの」と言うので「りんご着るの?」と聞き返すと
「りんご切らないよ~トントンしない!」と言いました。

 

どうやら着ると切るを間違えたようでした。

 

その間違いに笑うと、息子は訳も分からずつられて大爆笑していました。

 

こうやって、なんてことのない出来事で笑えるっていいなと、幸せを感じました。

 

まだまだ先の見えないコロナ禍の日常ではありますが、日々の中で小さな幸せを
たくさん感じていけたらいいなと、みなさんもそうであったらいいなと思います。

 

これから暑くなりますので、体調にお気をつけください。

シーズンごとのレクレーションやっています!

森下記念病院のスタッフプログをご覧の皆様、
こんにちは 3階病棟看護師です。

 

 当院の3階は療養型病床という機能のため、長期に入院されている方がほとんどであり、治療だけではなく生活の場でもあります。患者さんが長い入院生活で季節感や生活感をなくされないよう、そしてできるだけ楽しく過ごしてもらいたいと思い、シーズンに合わせてレクレーションを企画しています!昨今、コロナ禍で面会が出来ないなかでも、少しでも楽しみを持っていただければという想いで取り組んでいます。

 

 12月は回診のときに先生とスタッフみんなでサンタクロースとトナカイの格好に変装しました!
そしてクリスマスの音楽を流しながら、プレゼントをお渡しして、一緒に写真を撮ったりしました☆*: 
皆さん、嬉しそうな顔をされており、なかには泣いている患者さまもいらっしゃって、その姿をみたスタッフももらい泣きしているシーンもありました笑

 

 今年の2月は初めての試みで、節分にあわせて豆まきをしました。スタッフが手作りで鬼の箱をつくり、患者さまにその箱の中にボール(マメ)を投げてもらうような企画でした。普段無口な患者さまも笑顔でボールを鬼にぶつけて楽しそうに参加してくれた方もいらっしゃいました^^ 院長先生が鬼のお面をかぶって参加し、笑顔でみんな過ごせたと思います!

 

 今後もスタッフも含め、みんなで楽しみながらイベントを開催していきたいとおもいます。