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STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです

「Fat Scan 内臓脂肪測定検査」のすゝめ

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちわ、放射線課です。

 

厳しい暑さが続く今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
暑さに加えて雨による湿気で不快と感じる事が多い日々ですが、
そんな気分の上がらない気候とは裏腹に私の食欲は高まり続けております。
夏は食欲が落ち、サッパリとした物を食したいと思う方は多いと思いますが・・・
無性に油物を欲する時があるんですよねー
私だけでしょうか。
いいえ、そんなことは無いと思います。 思いたい。
想像してみてください・・・

茄子の揚げびたし
トウモロコシの素揚げ
とりの唐揚げ
夏野菜と穴子の天ぷら

梅雨時期の穴子は絶品です。
あ~、高まりますぅ(^_^)

 

しかしながら、体のケアにも関心を持たなければならない歳頃となった私。
毎年やってくる「健康診断」に恐怖を感じ、「運動不足」に耳を閉ざし、わがままに育った体に目を背ける。
こんな私へ「過去の私は・・・」と言えるように意識改革をしなくては!
と、思うこの頃。
だって、美味しい物を美味しくいただきたいですもんね。
そんなことを考えながら過ごす日々。
ふと、「Fat Scan ファットスキャン」が頭の中に飛び込んできました。
もちろん当院でも実施可能な検査でありますので、強引に話しをねじ込みますよ。

 

「Fat Scan 内臓脂肪測定検査」はCT装置を使用して行う検査です。
この検査でわかるものは・・・
内臓脂肪面積、皮下脂肪面積、ウエスト周囲長など。
近年注目されている、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の評価が行えます。
私も受けたことがあるのですが、検査時間は短く数分間ベッドに寝るだけで苦痛無く終了しました。
気楽に受けた検査結果を見てビックリ。内臓脂肪の多さに凹んでしまったことを思い出します。

しかーし!

内臓脂肪が増加すると高血圧や糖尿病、脂質の異常が進行し動脈硬化を促進させ心臓病や脳卒中のリスクを高めることが明らかになっております。

↑ そのようです。内臓脂肪を知るって大切でしたね。

 

自身の健康管理と生活習慣病予防に役立ててみるのも良さそうです。
私が担当した健康診断・人間ドックを受診された方の声を一部紹介します。
「食生活を見直したので体の内側を知っておきたい」
「最近ジムに入会したんです。トレーニングを始める前に脂肪の量を知りたくて」
「家で筋トレしてます。トレーニングの成果出ているか知りたいです。」
「アルコールを飲む機会が多いです。最近太ってきたようでメタボが心配で・・・」
皆さん理由は様々ですが、健康を意識されたことは素晴らしいことですね。
私も見習わないとです。

 

尊敬する方がこんな素敵な言葉を残しています。
「老後を支えるのは年金ではなく、筋肉だ!」
ブログを読んでいただいている貴方。うなずきましたね。
私も皆さんの言葉や行動をパワーに、運動することへの一歩を踏み出そうと思いました。
まぁ,私の場合は美味しい物をたくさん食べるためなんですけどね。

 

「Fat Scan」に興味持たれた方は是非、当院健診センターへ足を運ばせて下さい。
最後になりますが。
コツコツ運動で筋肉貯筋して美味しい物たくさん食べて「猛暑」をのりきりましょう!

「土用の丑の日」

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、臨床工学課です。

 

梅雨も明けて、夏本番がやってきました。
毎年、最も暑い夏を更新しているような気がします。
一体どこまで暑くなっていくのか…。

 

暑さと共にスーパーやTVCMでうなぎの文字を目にする機会が増えますね。
うなぎといえば、「土用の丑の日」
子供の頃は土曜日じゃ無いのに?とか丑の日なのに何故うなぎを食べるの?と思っていたものです。昔の人が夏場にうなぎを売るために土用の丑の日を利用したみたいな、ざっくりとした理由は聞いた覚えがあるのですが、そもそも土用の丑の日って??と思い、軽―く調べてみました。軽くですよ。

 

「土用」とは、季節の変わり目を指す言葉だそうです。具体的には立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前の約18日間の期間のことを指します。ちなみに今年の立秋は8/7です。
「丑の日」とは、十二支の丑のこと。古くから日付の目印として十干十二支、日の干支が使われていました。60通りあって、60日周期でそれぞれの日に当てはめられています。簡単に言えば1ヶ月のそれぞれの日に十二支を当てはめ、「丑」に当たる日のこと。
つまり立秋の前の18日間、「夏土用」と呼ばれる期間で丑の日に当たる日が、いわゆる「土用の丑の日」ってことです。
今年2024年は2回あって、7/24と8/5です!

 

土用の丑の日にうなぎを食べるきっかけは江戸時代。
天然物のうなぎの旬は秋から冬にかけての10~12月頃。旬を外れた夏場、うなぎ屋さんは閑散期だったようです。そこで、古くから夏場に「う」のつくものを食べると夏負けしない。という俗信からヒントを得て、本日土用丑の日と看板を立てたところ、うなぎの蒲焼きが飛ぶように売れたそうです。
元を辿れば、うなぎを食べる慣習ではなく「う」のつくものを食べる慣習だったんですね。他にも、丑の方角を守護する玄武の色にちなんで、黒い物を食べるなんて慣習もあるそうですよ。

 

暑さが厳しい毎日ですが、うなぎに限らず「う」のつく食べ物、黒い食べ物を食べて今年の夏も元気に乗り切りましょう!!!

 

ライブっていい!!!

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、透析看護部です。

 

私はインドア派で仕事以外は家に引きこもりがちです。
家にいられない休日なんて休日じゃないと思っているのですが、
その私が唯一躊躇なしに外出出来る事があります。
それは某アーティスト・・・いや、エンターティナーのライブでして。
魅せられてから10年程経つのですが、何度もライブにいっています!

 

皆様ライブにいった事はありますか?
ライブの座席ってランダムに決められる事があるのを皆様ご存じでしょうか?
やった!!すごくいい席!!
って時もあれば、
えっ・・・ここ・・・
って時もあるのです。

 

初ライブの時は10列目。
これっていい席だよね!とワクワクしていたら、
立ち上がったら前の人の頭が。
ちょうどステージの真ん中だー!!!
って思っていたので、少しガッカリしたのですが、
ライブが始まれば歌声とパフォーマンスに圧倒されたのを覚えています。

 

3F席の1列目の事もありました。
会場全体が立ち上がりノリノリなのに、座席に背を付けて手だけ振り回していました。

 

意外にいいなと思ったのが、ステージ斜め横の2F席。
正面ではないのですが、ダンサーさんとのフォーメーションがよく見えて、
正面から見ると横並びに見えても、横から見ると前後やV字や円形になっており、
踊りながら移動しフォーメーションを変える様子がよく見えて楽しかったです。

 

どんな座席でも結局最後は楽しかったーと心から思えて
ライブっていい!!!また来たいなってなるのです。

 

こんなインドアな私でも楽しめるってすごい。
今年もライブがあるといいな・・・

 

SGLT2阻害薬は二刀流②

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

 

今回は前回ブログに引き続き、SGLT2阻害薬の論文の紹介です。
前回のブログ→BLOG第270回 SGLT2阻害薬は二刀流①

SGLT2阻害薬の腎臓における①血行動態を介する作用と②血行動態を介さない作用について、今回は②についてのお話です。

 

国際腎臓学会の刊行誌であるKidney International誌に今年掲載された論文です。
Mechanisms of action of sglt2i: hemodynamics versus metabolic 

 

引き続いて②の血行動態とは関連のない腎保護作用をお話しします。
これは主に尿細管と呼ばれる腎臓の一部(子宮体で濾過された後の尿が通り、電解質などの再吸収を司る部位)の修復による作用です。CKDによる腎機能障害が徐々に進行していく過程では、腎臓における低酸素状態がCKDの増悪に悪影響を及ぼしています。SGLT2阻害薬はCKD患者さんにおける貧血を改善することが最近少しずつ報告され始めています。腎臓の機能が低下するにつれ、エリスロポエチンと呼ばれる造血のために必要なホルモンが減少し、CKDにおいては腎性貧血と称される貧血が起こりやすくなります。SGLT2阻害薬はこのエリスロポエチン産生を亢進させる作用があると考えられはじめています。また、同時にSGLT2は腎臓における酸素需要を軽減させることも期待できます。ということで貧血の改善(ヘモグロビンの増加)、つまりは酸素供給量を改善(ヘモグロビンは身体の臓器に酸素を運ぶ役目です)させ、同時に酸素需要を減らすという腎臓で起こるミスマッチを改善することが出来るのです。

 

さらに、SGLT2阻害薬は栄養経路においても重要なプラスの働きをしています。SGLT2阻害薬は心不全の患者さんにおいても、その心保護作用から広く普及し服用されていますが、利用可能なエネルギー源として機能するケトン体と遊離脂肪酸を増加させることが、心保護のひとつの要因と考えられています。したがって、SGLT2 阻害剤は、腎臓においても恒常性と代謝を回復するための栄養欠乏と栄養過剰のシグナル伝達の調節因子として機能している可能性が考えられています。

 

このように①血行動態を介した、そして②血行動態を介さない働きの2つの側面からSGLT2阻害薬は腎臓を守る働きで活躍しているようです。以前のブログにも記載した通り、CKDの患者さんすべてに適応となるわけではなく、適応が難しい方、そして服用する際に慎重に経過を観察する必要がある方もいらっしゃいます。とくにこれから気温が益々上昇する夏を迎えるにあたり、尿から糖分を排泄する機能のあるSGLT2阻害薬は、その服用により尿量が増加することを忘れてはなりません。つまりはSGLT2阻害薬を服用するにあたり、脱水に注意が必要となります。脱水は腎機能障害を引き起こし、CKDの増悪にも影響するため注意が必要であり、こまめに適切な水分摂取が大切となります(適切な水分量は患者様それぞれで異なることにも注意してください)。

 

これからも腎臓を守るために、機能を十分に理解して、この二刀流の薬を役立てていこうと考えています。

 

 

SGLT2阻害薬は二刀流①

 

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

 

先日のブログで紹介しました畑仕事、先日はナスとピーマン、枝豆を収穫し美味しくいただきました。
自分たちで耕作から種まきという過程を経て、育て上げて、収穫したというバイアス(偏見)がかかっているのは
十分に承知していますが、スーパーで普段購入する野菜より、どれも甘くてみずみずしく、美味しく感じました。

 

さて、本日は慢性腎臓病に対して腎機能障害の進行を抑制することが知られ、日常の臨床でもひろく処方されているSGLT2阻害薬に関する話題です。
以前にもこのSGLT2阻害薬を紹介しましたが、今回もSGLT2阻害薬の論文の紹介です。
過去ブログ→ (BLOG第175回  SGLT2阻害薬の腎臓における機能についてのお話)

 

SGLT2阻害薬の腎臓における①血行動態を介する作用と②血行動態を介さない作用、の二刀流との表現で、
投打のスーパースターである大谷翔平にも例えられています。

国際腎臓学会の刊行誌であるKidney International誌に今年掲載された論文です。
Mechanisms of action of sglt2i: hemodynamics versus metabolic 

SGLT2阻害薬は以前も紹介しました通り、もともとは血糖を下げるための薬でしたが、多くの臨床研究により、腎保護作用(慢性腎臓病:CKDの進行抑制)が確認されてきました。またその保護作用は、糖尿病によるCKDだけでなく、非糖尿病のCKDの患者さんにも有効であることが分かってきています。

 

SGLT2阻害薬には①血行動態の修正を介した腎保護作用、そして②血行動態とは関係のない腎保護作用の2つの重要なメカニズムが機能していることが考えられています。

まず①の血行動態を介する作用として分かりやすいのは、このSGLT2阻害薬を服用開始後にinitial decrease と称される初期の一時的なGFRの低下が起こることで説明されます。CKDの状態の腎臓においては、初期から中期にかけては過剰濾過という、言い換えると腎臓に過剰な負担がかかっている状態になっており、GFRと呼ばれる腎臓の濾過量、言い換えれば仕事量を維持しようとしています。さらに噛み砕くと、会社で短期的な業績(GFR)を維持するために必要以上の仕事を頑張って業績を維持しているような状態です。このような会社は短期的には業績を落とさず続けることが出来るかもしれませんが、中長期的には、社員は疲弊して業績が悪化してくることは目に見えているでしょう。SGLT2阻害薬はその過剰に仕事をしている状態を是正します。SGLT2阻害薬の腎における血行動態を修正する作用により、この過剰濾過が是正される結果として、服用開始初期にGFRが低下することをしばしば経験します。先ほどの会社の例でお話しすると、社員が目先の業績(GFR)ではなく、中長期的にある程度の業績を出し続けるために、現在の頑張り過ぎている状態をすこし嗜めると言ったような感じでしょうか。ちなみ細かな話になりますが、SGLT2阻害薬の血行動態への介入とは、腎臓の濾過装置である糸球体に入る輸入細動脈の過拡張を是正する働きです。

 

少々長くなってきたため、②の機能については次回のブログで紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

コーヒーブレイク

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、眼科です。

 

皆様コーヒーはお好きですか?
私はとても好きなのですが、知識は全く無いに等しく、いつも目分量でファサファサとペーパーフィルターに粉を入れ、トポトポと沸騰してすぐのお湯を注ぎ、スススと飲み干す。
こんな感じで、コーヒーファンの方には一言物申されそうな飲み方をしております。

 

一回きちんと調べてみようとスマホを見てみると、コーヒーの淹れ方だけで大量の記事が!
ふんふん、なるほど、ふむふむそうですか、まず豆から挽くと。。。
という訳で買いました。豆を挽くミルマシーン!
手で挽くのは結構大変と知り合いから聞いていたので、オートで挽けるものを購入。

 

早速カルディにコーヒー豆を買いに。
店員さんから、
「豆はお挽き致しますか?」
の問いに、
「いえ、そのままで」
と答えるや否や私の脳内に電流が走る。
か、カッコ良い!なんか豆のまま買うのってカッコ良い!通っぽい!
などと全然通でもなんでもないのに初めての体験で痺れる体を引き摺りながら無事帰宅。

 

一杯あたり10gの豆を挽く。
コーヒースプーンみたいな局所的に便利な物など無いので、測りにミルマシーンを乗せて計測、ザラザラザラ。
…10g少なくない…?
こんな少なくて大丈夫??
普段ならもっと入れている筈…。
んー、、、もうちょい入れちゃえともう少しだけ、ザラ…ザラ……ザラ。
そしてオートミルマシーン発動。ブィーンガリガリと豆を挽いてゆきます。
こんなもんかと蓋を開けるとなんだかまばら…
もう少し挽いた方が良いかな?ともう一度スイッチオン。
スィーンとスムーズになるまで挽くと豆はサラッサラに。
挽き過ぎたか…?と言う不安は持ち前の楽観的性格で撃破。まぁなんとかなるでしょう。
挽き終わった豆をペーパーにソポソポ落としてみると、なんだかいつもより量が多い…
ま、まぁなんとか…なんとか…なる……
お湯が沸騰したので、お湯を入れます。
ネットで調べたコーヒーの淹れ方には、85°〜95°のお湯を入れるとの事。
沸騰して直ぐ淹れてはイケナイという事実を知り、今までの無知を恥じる。
しかし温度を測る術も無い為、なんとなく1分放置の後、こんなもんかなとケトルに手を伸ばす。
お湯を「の」の字に注ぐ、と記事にあるので見様見真似でやってみようにも、我が家のケトルはコーヒー用のオシャレな注ぎ口をしたタイプでは無いので、通常のケトルでチョロチョロと注ぐ事に。
これがまぁ中々に力が必要で、私の貧弱な腕では意外と難しい。
考え無しに沸かしたお湯の量に後悔しつつ、悲鳴を上げる右腕。
もう少しだけ…もってくれよ…俺の腕…と語りかけながら、「の」の字に注ぐ。
一度注いだら少し蒸らす。蒸らしたらまた「の」の字にお湯を注いでいく。
そうして出来上がった至高のコーヒーはいつもより芳醇な香りを放っていました。
中々良いんじゃない?と、ご満悦な日曜の午後。
その味は例えるなら・・・苦味。
とても苦過ぎるコーヒーが出来上がりました・・・

 

何事も最初はきちんとレシピ通りにやるのが大事ですね。
そのコーヒーはお湯で割って飲みました、アメリカン。
それでは。

思いがけない贈り物

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、総務課です。

 

先月20日に保育所から思いがけない贈り物をいただきました。
イチゴ
なんと❣まん丸なかわいい イチゴ です。
とても可愛らしい‼

 

これは私がゴールデンウイークに実家に帰った時、実家から持ち帰った苗で収穫したいちご🍓でした。
休み明けに保育所に苗を持ち込み、その後、保育所の先生と子供たちにより大切に育てられたものです。
まさか、収穫されたいちごをいただけるとは・・・・
ガラスの器で4日間冷蔵庫に保管され、結局は私のお腹の中に収まってしまいました。
イチゴ2
ごちそうさまでした。


現在もまだ収穫出来ている様子。
よろしければ、皆さんも見てみてください。
イチゴ3
イチゴ4

とても幸せな出来事でした。

梅雨の時期の室内遊び

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは 保育所です。

 

ようやく梅雨入りし、室内遊びが増える日々となりました。
子ども達とお散歩している時に、四季の移り変わりを感じていますが、
保育室内でも季節にちなんだ子ども達の作品を壁面にして飾っています。
保育所 梅雨
今回は梅雨にちなみ傘と雨粒を作りました。
傘ははじき絵で、雨粒はキラキラシールを貼りました。
低年齢の為、難しいものは作れませんが季節ならではの作品作りを楽しみ、
室内でも季節を感じられるようにしています。

 

子ども達の作品は個性豊かで温かみがあり、作品を見ているだけで気持ちがほっこりします。

 

ジメジメした梅雨が終われば、いよいよ夏本番。次の壁面は夏バージョンのアイスクリームを作ろうと準備中です。

安心して透析治療を

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、医療相談室です。

 

ソーシャルワーカーは、透析導入になった方や透析導入が近くなった方に
医療費助成制度や福祉サービスのご案内をさせていただいています。
患者さんのなかには、病状やこれから始まる透析治療についての不安や心配とともに、
医療費について心配されている方が少なからずいらっしゃいます。
医療費の負担が軽減されることをご説明すると、
「よかった」や「ありがたいね」とおっしゃる方もいます。

 

普段、当たり前のようにご案内している制度ですが、
先日、全腎協(一般社団法人 全国腎臓病協議会)の会報を読んでいて、
今の医療費助成制度や福祉サービスがあるのは、
これまでの患者さん達の努力があったからだということを、
あらためて思い出しました。

 

約50年前、透析治療は健康保険の対象にはなっていましたが、
医療費自己負担が無いのは会社員や公務員が加入する健康保険の本人のみで(当時は0割負担)、
会社員の家族や国民健康保険の人は自己負担があり(当時はそれぞれ5割と3割負担)、
その額は月10~30万にもなったそうです。
大卒初任給が4~5万円の時代ですから、相当な負担であったことが分かります。
その後、患者さん達の国への請願活動などによって、透析患者さんが身体障害者(腎臓機能障害者)として認められ、
身体障害者福祉法に基づく更生医療が透析に適用され公費負担になるなどして、今の制度があります。
今は、患者さんのお住まいや年齢、収入によって自己負担の違いはありますが、最も負担が大きい方で月2万円です。

 

患者さんが少しでも安心して透析治療を受けられるよう制度のご案内をするとともに、
これまでの患者さん達の努力があったことを心に留めておかなくてはと思った機会でした。