血液透析センター

施設・設備紹介

ベッド数80床と透析監視装置85台をご用意し、
一人でも多くの患者様の受け入れを可能にしています

全てのベッドに液晶テレビを設置

当院の透析は、血液透析室(地下1階)と第2透析室(3階)合わせて、80床のベッドと85台の透析監視装置を設置しています。血液透析室(地下1階)には、リラックスして透析を受けていただけるよう、各ベッドに液晶テレビがあり、長時間の透析治療中も映像や映画をご覧になれます。

全床がオンラインHDF対応

HDFとは「血液透析ろ過療法(Hemodiafiltration)」のことで、通常の「血液透析療法(Hemodialysis、略称HD)」に補液を行い、ろ過量を増やすものです。これにより、血液透析療法では除去し切れない老廃物(低中分子タンパク)を除去しやすくなります。幅広い尿毒素が除去できるので、かゆみなどの透析によって起きる症状の改善や透析中の血圧を安定させる効果があります。

オンラインHDFの効果

  • 合併症(アミロイドーシス)の予防
  • 普通の透析で取り切れない老廃物の除去
  • 透析中と普段の血圧の安定
  • 貧血の改善
  • 食欲の改善
  • かゆみの改善

より安全・安心な血液透析のための機器を導入

当センターでは日本透析医学会が基準を定める超純水透析液を使っています。生菌とエンドトキシン測定、溶血の原因になる塩素濃度の測定を行い、安全な透析治療のために徹底した水質管理をしています。

非常用発電機と井戸揚水を備え、
災害時にも安心できる治療を行います

災害に弱い透析療法を盤石にするために

透析療法は極めて災害に弱い治療と言われています。それは血液療法には大量の清浄化した超純水と医療機器を動かす電気が必要だからです。たとえば血液透析には、透析液を精製するためのRO(逆浸透)膜、活性炭、各種フィルターなどを用いて水道水を清浄化した超純水が必要となります。標準的な治療の場合、1回に4時間の透析を行ったとして毎分500ccの透析液を使うので、およそ120ℓの超純水が1人あたり1回の透析に必要です。 500ccのペットボトルで240本も必要になります。透析液以外にも、配管の洗浄や治療の準備に水を使います。
透析液の精製や、透析液を患者さんのところまで運んだり、患者さんの血液を体外循環させて透析したりと、あらゆる医療機器に電気が使われます。当院のように手術室や透析室を持つ病院では自家発電設備の設置が義務付けられていますが、診療所には設置義務はなく、ましてテナントビル内の診療所では自前で設置することは極めて困難です。
これらのことから、災害によってライフラインが寸断されると、大量の水道水と電気を確保し、1〜2日おきに必要な血液透析を継続できる体制づくりを日頃からしなげればなりません。通信手段が断たれると、透析施設間の情報交換ができず、患者自身が孤立無援状態になりかねません。
透析が受けられないと、体内に水分や塩分、尿毒素が蓄積し、電解質に異常が起こります。肺水腫、高血圧、心不全、高カリウム血症による不整脈など、命にかかわることも出てきます。だからこそ、災害時においても透析を受けられるような体制を整備する必要があるのです。生活に直結するライフラインの確保は、災害時に医療行為を継続できるかどうかを左右しますが、当院は一般の医療行為はもちろん、特に透析医療を行うにあたり、なくてはならない水と電気の確保に力を入れています。
このようなハード面はもちろん、ソフト面でも災害対策マニュアルを用意し、いつ災害が発生しても速やかに落ち着いて対応できるよう、「転ばぬ先の杖」として日頃から備えをしています。

災害時のライフラインは自家発電機と井戸で対応

1.非常用発電(自家発電)装置を2基設置

重油を燃料とした自家発電装置を病院の敷地内に2基設置しています。これにより、透析センター(外来)にある、多人数用透析液供給装置から80台のコンソールまで、全ての機器の稼働が可能になります。燃料の備蓄状況にもよりますが、現時点(2020年3月)で、3時間透析をしたとすると4日間実施ができるだけの蓄えを常時備えています。

  • ヤンマー社製YAP350E
    ヤンマー社製YAP350E
  • ヤンマー社製YAP60G
    ヤンマー社製YAP60G

2.透析用水の井戸は2系統の使用が可能

当院では、透析用水を2系統の井戸水と市水を混合することで調達しています。井戸は地震の影響を受けにくいことが過去の震災などでも実証されており、万一災害が起きて水道管が寸断されても、潤沢に水源を確保できる設備を保有しています。良質で安全な水を使うため、地下水膜ろ過+安全装置システムを採用しています。