腎不全の治療について

ドクターインタビュー 病院長 森下 将充

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Staff Interview

腎臓のことなら何でもお任せ下さい。

ご満足いただける治療を提供します。
医師
MASAMITSU MORISITA
病院長
日本腎臓学会腎臓専門医指導医

患者さんとスタッフのために全力を尽くします

私の父はもちろん、2人の祖父も外科医だったので、私も外科医を目指すつもりでした。ただ研修医の時、将来的に病院を継ぐことを考えると、当院では約40年前より透析療法を提供していましたし、腎臓内科であれば患者さんの全身を診られる一方で、血液透析や腹膜透析に関わる手術ができることにやりがいを感じて腎臓内科を選びました。院長を継ぐにあたっては経営感覚も必要だと思い、アメリカでMBA(経営学修士)を取得しました。そもそも当院があったからこそ、今の私があるので、当院を信頼してくださる患者さんやここで働くスタッフに心から感謝しています。ですから経営的にも当院を守り、患者さんはもちろん、当院で働くスタッフをこれからも大事にしていきたいと強く思っています。

圧倒的なチーム力で温かい医療の提供を目指します

「私たちの病院は圧倒的なチーム力で患者様に温かい医療を提供します」。これは私が院長に就任した際に掲げた当院の理念です。これには3つのポイントがあります。

1つ目は当院で働く一人一人のスタッフに当事者意識を持ってほしいということです。誰かがやってくれるのを待つのではなく、部署さらには個人一人一人が、どうしたら患者さんにより良い医療を提供できるか、どうすれば他のスタッフも働きやすい環境をつくれるかを、当事者として考えてほしいという思いを込めました。

2つ目のポイントは「圧倒的なチーム力」です。私はこれまで、地域の基幹病院で働く中で、病院全体が同じベクトルで進むことが非常に難しいことを痛感していました。それを踏まえ、部署や診療科の壁、職種の垣根をなくし、心を一つにしたチームとして同じベクトルで進みたいとの思いを強くしました。それが最終的に患者さんへ良い医療を提供することになるからです。医療を取り巻く環境は常に変化し、医療技術は時代とともに進歩します。このチーム力は将来、どのような環境の下でもその時代におけるニーズに合わせた良い医療を提供し続けることができる強い力になると信じています。

3つ目は「温かい医療」です。高齢化が進む現代では当院で注力している慢性腎臓病(CKD)を含め、慢性疾患を抱える患者さんが増加しております。当院の提供する医療を通じて少しでも患者さんに充実した人生を、楽しく送っていただきたいと思います。病気とうまく付き合いながらより良い人生を送ってほしいとの願いを込めて、「温かい医療」を掲げました。さらに当院は“患者さんを自分の家族だと思って接する”という行動指針が先代から受け継がれていますので、これからも継続していきます。この「温かい医療」は医療を提供するスタッフが幸せでなければ実践できません。そのために私はスタッフが生きがいを持ち、幸せを実感しながら働ける環境を整えることに責任を持ち、尽力します。

CKDの保存期から終末期まで腎臓を守っていきます

腎臓は自覚症状として病気の症状が表に出にくい臓器です。ですから治療に来られる方は、健康診断で病気が見つかったり、他の病気で診察を受けた時に腎臓も悪いことが分かったりした方がほとんどです。こうした患者さんには腎臓の機能からご説明する必要がありますので、そのために始めたのが慢性腎臓病(CKD)の保存期外来です。医師の診察だけでは時間に限りがあるので、診察とは別に専門知識を持つ「透析看護認定看護師」や「慢性腎臓病療養指導看護師」らが腎臓の働きから説明し、さらに管理栄養士による栄養指導や理学療法士による運動介入指導をしています。患者さんに腎臓に関しての知識、CKDへの意識をしっかり持っていただき、医療従事者と一緒に患者さんの腎臓を守っていくのが目的です。保存期から患者さんになるべく知識を持っていただき、どうすれば進行を抑制できるかを共有していただき、最善の治療を行いたいと思っています。

私は血液透析や腹膜透析の手術も担当しておりますので、CKDの初期段階から透析導入、管理に至るまで継続して治療ができます。さらに2018年4月からは、東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科で内シャント造設、人工血管移植、シャント血管拡張術(PTA)などのバスキュラーアクセス(VA)治療を専門にしてこられた廣谷紗千子先生を透析・血管外科特任外科部長として迎え、体制を強化しています。

患者さんの笑顔のために、より良い治療法をご提案します

患者さんを診察する中で感じるのは、透析をネガティブに受け止めている方が多いことです。インターネットや書籍などを見て、透析は辛い、週3回4時間も受けなければならない、といった断片的な情報から透析を嫌がる傾向にあるような気がします。巷にはさまざまな情報があふれていますが、医療従事者からしっかり話を聞く機会は少ないようです。こうした現状に対応するため、療法選択外来や保存期外来などを開設し、患者さんのお話をお聞きし、こちらからも正しい情報を伝える体制を整えています。

透析を嫌がったり、他院から血液透析をするように紹介されてこられたりする患者さんもいます。このような患者さんに対して私は一旦、ニュートラルになって介入し、他の治療法があればご紹介して選択肢を広げています。納得して治療を受けていただきたいので、できる限り医療従事者の介入を早くして、病気や治療に対する患者さんの不安を取り除くようにしています。手術や治療に関しては、なるべく痛みを取る工夫をし、全身麻酔ではない手術中には声を掛けたりして心の不安も軽くしてあげられたらと思います。手術や治療など医師として当然のことを行った上で、患者さんに温かい医療をするのが目標です。

血液透析しかないと思っていた患者さんに腹膜透析を紹介し、治療して喜んでいただいたケースもたくさんあります。患者さんが元気になり笑顔で帰られる姿は医師として嬉しいですし、非常にやりがいを感じます。

透析を受けて健やかな日常生活をサポートします

腎臓に関することをトータルでご相談いただけるのが、当院の強みです。しかし、胃腸病院として開設された経緯もあり、当院がCKDに力を入れた治療を行っていることをご存じでない方もいらっしゃいます。CKDの治療には自信を持っていますので、地域の医療講演会などで、当院で行っている腎不全治療や腹膜透析の利点をお伝えする取り組みもしています。

今後も、CKD・腎不全のトータルケアを安定的に供給し、柔軟に対応できる施設にしていきたいと思います。CKD・腎不全で検査や治療が必要となった方は1度、ご相談ください。患者さんだけでなく、ご家族の方でも当院はご相談に乗ります。CKDだからといって悲観することはありません。なるべく豊かな人生を送れるように当院はスタッフ一同、患者さんとご家族をサポートしていきます。安心してご相談ください。