腎不全の治療について

当院の腎不全への取り組み

慢性腎臓病の初期から終末期まで、患者さんに寄り添う温かい医療を提供します

増え続けるCKD 患者数の割合は成人8人に1人と推定

慢性腎臓病(chronic kidney disease=CKD)は生活習慣病(糖尿病、高血圧、肥満などメタボリックシンドローム)や慢性腎炎などが原因で、腎臓の働きが徐々に悪くなる病気です。患者数は年々増え続け、今や日本では20歳以上の8人に1人がCKDであると推定され、新たな国民病ともいわれています。CKDは自覚症状が出にくいために、自分では気が付かないうちに症状が進行していることがあります。進行してしまうと、失われた機能を取り戻すことは出来ません。そのため、腎臓の働きをこれ以上悪くしないことが治療の基本となります。早期に発見し適切な医療を受けることで、進行を止めたり遅らせたりすることが出来ます。

7本柱で腎不全治療をご提供しています

包括的な腎不全治療を提供する施設として、当院は常に成長し続けることを目指しています。そのために当院では、大きく分けて7つの柱で腎不全の治療を提供しています。この7本の柱が基礎となり、その上に患者さんのより豊かな人生を築くためのサポートを目指しています。

1. 慢性腎臓病(CKD)保存期外来

早いうちの介入で早期発見、早期治療につなげます

当院では慢性腎臓病(CKD)の早い段階から介入することが早期発見、早期治療につながることを重要視しています。保存期と呼ばれるCKDの患者さんに対して医師、看護師、栄養師、理学療法士、薬剤師、ソーシャルワーカーなどがチームとしてサポートします。腎臓の働きが悪化しないように、末期腎不全への進行阻止を目標に患者さんへのきめ細やかなサポートと治療体制を整えています。

人間ドックのご案内

2. 腎代替療法選択外来

患者さんに合った治療法を医師や医療従事者とともに考え選択します

CKDが進行し、末期腎不全に至ることが予想される場合、患者さんに最適な腎代替療法を選択していただけるように療法選択外来を開設しています。これは時間をかけて患者さんやご家族と治療法についてお話をさせていただき、意思を共有した上で、最終的には患者さんご本人やご家族が治療法を選択できるシステムを構築しています。患者さんやご家族のお気持ちを大切にしながら進めていくシステムです。

腎臓内科のご案内

3. 血液透析センター

豊富な経験と専門の施設・スタッフの配置で体制を強化しています

当院は約40年来、血液透析を通じて腎不全にかかわる医療をこの地域で提供してきました。すでに当院での血液透析を30年、40年間にわたって行っている患者さんもいらっしゃいます。ドアtoドアの送迎はもちろんの事、病院ならではの各種検査設備や、具合が悪くなった際の入院設備も整えており、より質の高い、安心できる治療を提供できるよう取り組んでいます。

当院 血液透析センターの特徴

4. 腹膜透析

当院は腹膜透析に力を入れております

当院スタッフは腹膜透析の利点を熟知しており、その利点を活かしながら患者さんにより良い生活をして頂けるように心掛けています。腹膜透析を始める際には、当院でカテーテル挿入術から導入、教育、指導を行っており、看護スタッフによる退院前訪問、および必要に応じて訪問看護センターとも協力し、ご自宅で安心して腹膜透析治療が出来るようにサポートします。退院後も腹膜透析外来にて一貫した診療と看護により、緊急時も24時間対応しています。

腹膜透析について

5. バスキュラーアクセスチーム(透析血管外科)

透析血管外科を開設し、患者さんの大切なシャントやグラフトを守ります

透析血管外科を開設し、シャント・グラフト(人工血管)に関わる手術やシャント血管拡張術(PTA)を経験豊富な医師たちが担当しています。また、医師だけではなく、実際にシャントやグラフト穿(せん)刺(し)を行う機会の多い臨床工学士を含めた“バスキュラーアクセスチーム“として診療にあたることで、患者さんの大切なシャントやグラフトを守れるよう、さらなる高みを目指しています。

透析血管外科

6. 腎移植外来

腎移植術に対応するため大学病院との連携も万全です

当院では腎移植外来にて移植前・後の診療を行っています。また、腎移植をご希望の際は大学病院、関連病院との連携を取り、ご紹介しています。

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7. 長期入院対応病床

高齢化社会に対応する療養型病床をご用意しています

日本は世界有数の長寿国である一方で、現在高齢化が進んでいます。透析を必要とする患者さんも例外ではなく、高齢化に伴い合併症や低栄養状態などが続くことで通院が困難になられるケースが増えてきています。そのような場合には患者さんの生活を支えられるよう、長期入院が可能な療養型病床をご用意しています。その人らしく豊かな療養生活を安心して過ごしていただけるよう、時代の変化に合わせた対応をしていきます。

今後も当院では腎不全の患者さんの保存期から終末期まで、スタッフ一同、患者さんに寄り添う温かい医療を提供し、地域の皆様に貢献できる施設として尽力していきます。