血液透析センター

血液透析Q&A

血液透析治療に関する疑問、質問にお答えします
  • Q
    どのような手術をしますか?
    A
    血液透析は腕から血液を「取る針」と「戻す針」の2本の針を刺し、「取る針」から血液を1分間に約200cc取り、同じ量を「戻す針」から腕に戻します。普通の血管だと細くて弱いので、この操作に耐えられません。そこで腕の動脈と静脈をくっつける「シャント」の手術をして、静脈にたくさんの血液を流します。しばらくすると血管が太くしっかりしてくるので、自分の血管で血液透析ができるようになります。血管の状態などによっては人工血管と呼ばれる「パイプ」を埋め込む場合があります。手術は局所麻酔で行い、準備を入れて大体2~3時間で終わります。血管が細かったり、人工血管を使う場合は長くかかる場合もあります。シャントは拡張の程度にもよりますが、手術後2週間以上たってから使うのが望ましいので、手術は計画的に行います。
  • Q
    血液透析は辛いですか?
    A
    痛みや辛さは人それぞれ感じ方が違うので一概には言えませんが、透析は毎回針を2本ずつ刺すので、その苦痛を和らげるためにぺンレスやユーパッチといった貼付用局所麻酔剤を使うこともあります。水分・塩分、リンやカリウムなどの食事制限に関しては、ポイントをおさえることで苦痛を緩和することはできます。いずれにせよ透析の辛さは一人で抱え込まず、通院先の医療スタッフに相談してみてください。苦痛の軽減や解消につながるアドバイスが得られると思います。
  • Q
    血液透析を始めたときの生活パターンは?
    A
    週3回、通院して血液透析を受けることになります。1回の透析に約4~5時間かかります。仕事をされている方は夜間に行っている透析施設で治療を受けることができます。
  • Q
    透析時間を短くできますか?
    A
    透析時間は透析の効率(毒素の抜け具合)で決まります。透析時間が足りないと、尿毒症症状(消化器症状や貧血、かゆみなど)が強くなったり、合併症が発症したりする可能性が高くなるので、充分な透析時間を確保することが大切です。
  • Q
    透析日に休んでも大丈夫ですか?
    A
    都合で決められた日に治療を受けられない場合は、他の曜日に変更はできますが、決められた透析回数や時間を守る必要があります。透析と透析の間を3日以上あけてしまうと、水分が身体に溜まり心不全を起こしたり、カリウムが上昇してしびれたり、最悪の場合は心停止を起こす可能性も出てくるので、透析はなるべく決められた条件で行うことが大切です。どうしても緊急の用事ができた場合はスタッフにご相談ください。
  • Q
    お風呂に入れますか?
    A
    原則として透析当日は針を刺しているので控えていただいています。透析がない日は入浴できます。
  • Q
    透析は一生続けなければなりませんか?
    A
    末期腎不全になり透析導入となると、透析をやめることはできませんが、腎移植で離脱することも可能です。最初は慣れないので負担に感じるかもしれませんが、どのような方でも少しずつ慣れていきます。旅行やスポーツなどを楽しまれる方もいますので、透析を生活の一部にして日常生活をご自分らしく過ごされることをお勧めします。
  • Q
    不均衡症候群とは何ですか?
    A
    不均衡症候群は、透析導入初期の透析中や透析直後に起きる症状で、一般的には全身的な症状と中枢神経症状が認められます。具体的には血圧の低下や全身のだるさ、不整脈、脱力感、こむらがえりなどがあります。また、中枢神経症状では頭痛、悪心、嘔吐、不安感やあせりなどが生じます。血液透析を行うと、血液は老廃物を運搬する役割を果たし、細胞外液は血液に老廃物を供給することになり、細胞内液の老廃物はさらに細胞外液に移動することで、全身の体液が清浄化されます。 老廃物の尿素、クレアチニンなどの尿毒症物質は細胞膜を通過できるので、透析前には全体液にほぼ均等に分布していますが、膜の通過が完全に自由ではないために、透析中には細胞内と外液の間にある程度の濃度差がでます。特に脳は濃度差が顕著に現れます。こうして血液と脳組織の間で、尿毒素や電解質のバランスが悪くなり、一時的に脳に水が溜まったことが原因で頭痛、悪心、嘔吐が発生するのです。
  • Q
    血液透析中に血圧低下が起こるのは、なぜ?
    A
    血液透析により尿毒素を取り除き、水を引いていくと急な浸透圧の変化が起こって、循環している血液量が減り、血圧が低下するからです。血圧が低下すると、眠くなってあくびがでたり、冷汗が出てきたりします。こうした血圧低下を防ぐには、体重の増加を抑えて、時間当たりの除水量を少なくし、マイルドな透析をすることが大切です。糖尿病や高齢の患者様は自律神経や血管神経の機能低下、心臓の機能低下からも低血圧を起こします。さらに、降圧剤を服用している時にも、低血圧が起きることがあります。こうした場合は、血圧のコントロ-ルや降圧剤の種類、量、服用時間の調節などが必要になります。
  • Q
    血液透析中に血圧低下が起きたらどうすればいいの?
    A
    頭を低くして足を高くし、心臓に帰る血液量を多くしたり、生理食塩水を注入して循環血液量を増やしたり、浸透圧の高い食塩水を注射したり、血管を収縮させる注射をすることで血圧を上げます。また、予防的に透析開始前や透析中に血圧を上げる薬や強心剤を使うこともあります。
  • Q
    こむらがえりが起こるのはなぜ?
    A
    こむらがえりは透析中や後半に起こりやすく、足だけでなく手や胴体部にも起こることがあります。原因は透析によるナトリウム除去や循環血液量の減少であると考えられています。予防するためには体重増加を抑え、時間当たりの除水量を少なくすることが大切です。起こった場合は、2%塩化カルシウム、10%塩化ナトリウム、L-カルニチン、生理食塩水などを注入します。
  • Q
    血液透析中にお腹の痛みを感じるのは、なぜ?
    A
    こむらがえりと同様に透析後半に多く起こります。原因は血圧低下や循環血液量の減少による腹部臓器、消化管などの虚血によるものです。予防は体重増加を抑え、時間当たりの除水量を少なくすることで、起こった場合は生理食塩水や消化管の動きを押さえるブスコパンなどを注入します。
  • Q
    日常生活で注意することは?
    A
    シャントを長持ちさせることが重要なので、シャントを圧迫しないように注意する必要があります。シャントがある腕での血圧測定を避けたり、買い物袋など重いものを腕に乗せたりしてはいけません。また、より安定した透析を続け合併症をおこさないためにも、食事制限をきちんと行う必要があります。具体的にはエネルギーは十分にとり、水分、塩分、カリウムは制限します。
  • Q
    治療費はどのくらいかかりますか?
    A
    透析を受けている慢性腎不全の患者様は透析の種類に関係なく、同様の医療保障制度を受けられます。特定疾病療養受領証を受けることで高額医療費の自己負担分を軽減でき、その他に障害者医療費助成制度や更正医療の利用が可能な場合もあります。身体障害者手帳を受領することで、福祉サービスを受けることが出来ます。お住まいの地域や患者様の状況によって異なりますので、詳しくは病院のソーシャルワーカーや市区町村の担当者にお問い合わせ下さい。