腎不全の治療について

CKDステージ4

CKD(慢性腎臓病)ステージ4は、腎機能が高度に低下している状態であり、透析や腎移植を視野に入れた準備・管理が必要になる段階です。

CKDステージ4とは?

ステージ eGFR(mL/min/1.73㎡) 腎機能分類 説明
ステージ4 15〜29 高度低下 腎機能が明らかに低下し、合併症リスクが高い状態

※eGFR(推算糸球体ろ過量)とは、「腎臓がどれくらい血液をきれいにできるかを示す数値」です。

主な特徴・症状

腎臓の働きがかなり低下しており、次のような身体的な異常や自覚症状が出やすくなります

  • 貧血(腎性貧血)
  • 電解質異常(高カリウム血症など)
  • むくみ(浮腫)
  • 倦怠感・だるさ
  • 食欲低下・吐き気
  • 夜間頻尿や尿量減少
  • 骨代謝異常(骨粗鬆症や血管石灰化)

治療・管理の目的

  • 腎機能のさらなる悪化(ステージ5)を防ぐ
  • 合併症の発症・進行を抑える
  • より細かな治療や管理により腎機能を維持する
  • 透析または腎移植の準備を始める

管理・治療の主な内容

項目 対応内容
原因疾患の厳格なコントロール 糖尿病・高血圧・高尿酸血症などをしっかり管理
食事療法 塩分制限、タンパク質制限(個別に管理)、カリウム制限など
薬剤管理 腎機能に負担のある薬の中止/貧血・リン制御薬の使用など
その他SGLT2阻害薬などCKD治療薬
定期検査 引き続き腎機能、貧血電解質異常など合併症のフォロー
腎臓専門医のフォロー 必須。ステージ4では腎代替療法(透析・移植)準備も開始

透析・腎移植への備え

腎臓内科では、**「腎代替療法に関する説明(RRT:Renal Replacement Therapy)」**を行い、準備を進めます

  • 血液透析 or 腹膜透析
  • 移植希望者はレシピエント登録+生体腎移植の検討

まとめ:CKDステージ4は「準備と選択」の段階

内容 説明
腎機能 eGFR 15〜29(高度な低下)
合併症 貧血・高K血症・骨ミネラル代謝異常など増加
管理の焦点 進行抑制+合併症対策+透析準備
対応の姿勢 患者さんと医療者が「次のステージ」に備える