動体視力
森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、眼科です。
皆さんは好きなスポーツはありますか?
運動神経が皆無だった事もあり、スポーツとは距離を取りがちだったのですが、最近とあるスポーツの漫画を観てすっかりハマってしまいました。
そのスポーツとはフィギュアスケート。
フィギュアとは、氷上に図形(フィギュア)を描く事から由来しているそうです。
羽生結弦さんがとんでもなく凄い、くらいの認識だったのですが、ルールを知れば知るほど面白い。
選手達が、簡単そうに飛んでいるジャンプも100%の成功は無く、少しでも成功率を上げる為切磋琢磨しているのですねぇ。
また、難しいジャンプをプログラムのどこに組み入れるか、戦略性も面白いです。
ステップも沢山種類があり、優雅に自由にステップを踏んでいるかと思いきや、ステップ一つ一つがかなりシビアに設定されており、知れば知るほどとても高度な事をしているのだなと驚きました。
ジャンプやステップの種類をちゃんと知りたいなと思ってYouTubeを観てみるも、
クルクルクルックイクイッシュルル!・・・
と今のジャンプがどの種類のジャンプなのか、何回転なのか、どのステップなのか全く見分けがつかない。スロー再生にしてくれる動画もあって、本当だ、これは3回転!など分かるのですが、通常再生だと全然見分けがつかない。
と、そこで思いました。
大会で瞬間的に見分ける審査員の動体視力、凄すぎるのでは…??
動画だと選手をカメラが追っているからまだ分かり易くはなっていますが、スケートリンクの周りから遠くに見える選手の演技を一瞬で判定する動体視力…どうなっているのでしょう…。
何種類もあるステップもクルクルシュルルクイクイを右と左で幾つ組み込んだか、出来栄えはどうかなど、瞬間で判定するらしく、人間離れしております。
しかも何人も参加する大会で、集中力を切らさずに続けられるなんて凄すぎる。
どんなスポーツも審判や審査員の責任は重大だと思うのですが、そんな中、的確に判断するその動体視力に脱帽です。
動体視力は年齢と共に低下していく傾向にありますが、トレーニングなどで鍛える事も可能です。
また、一般的に視力と言われる静止視力の低下により動体視力も低下すると言われています。
物が見えにくくなったなど気になっている方はぜひ一度、眼科受診する事をオススメします。
今まで好きでは無かったスポーツもルールを知ると面白いものだなぁと、世の中にはまだまだ面白いものが溢れているなぁと、なんだか嬉しくなった今冬でした。