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STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです

「蜘蛛の糸」

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様。
こんにちは、眼科です。

 

どなたも一度は読んだ事のある芥川龍之介の有名な作品で、蜘蛛の糸というものがありますが、蜘蛛の糸、語感が何かに似ていませんか?一言、蜘蛛の糸と呟いてみて下さい。

そうです、揖保乃糸です。

ツルッと美味しいあの素麺。ある日、罪人の犍陀多は蜘蛛を無闇に潰さず思い止まった事から、お釈迦様は犍陀多に情けをかけ極楽から蜘蛛の糸を垂らすのですが、蜘蛛の糸だと強度的に少し頼りなくないですか?もう一声情けをかけてあげても良いかな?と思ったお釈迦様は昼に食べようと思っていた揖保乃糸を棚からお取りになりました。

 

さて、ここで私は考えたのですが、自分がもし犍陀多だったら垂らされる糸は蜘蛛の糸と揖保乃糸どちらが嬉しいかという事。実際、茹でる前の揖保乃糸はあまりに脆く、パキパキ直ぐに折れてしまいます。ただ…茹でた後なら…?時間通りの茹で時間ではなく、少し硬めに茹でて、氷水でしっかり締めた後なら蜘蛛の糸より少しは強度があるのではないでしょうか。。やはり揖保乃糸か…?でも待てよと。麺類はまだ他にもあるぞ、と。

麺類だとしたら何が良いだろうか?蕎麦かうどんだったらコシがあるうどんだろうか。。出来ればコシの強い讃岐うどんだとよりベター。ラーメンも捨てがたい。細麺では無く、太縮れ麺であれば手繰って登りやすいだろうし、そこそこ強度も見込める。パスタ麺は無しかと思いきや、麺の太さが0.1mm単位で食感がまるで変わるパスタ麺の事ですから、太めのブカティーニとかなら意外とアリなのかも。

 

色々考えた末、ワタクシ的上から垂れてきたら嬉しい麺ランキングは、3位ラーメン(太縮れ麺)、2位パスタ(ブカティーニ)、1位うどん(讃岐うどん)となりました。皆様はどうでしょうか?それでは。

SGLT2阻害薬の腎臓における機能についてのお話

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

 

ちょうどこのブログはWBCが終わったあとに書いていますが、侍ジャパンの活躍によって久しぶりに日本が元気になった感じがしましたね。侍ジャパンの一体感はすばらしいものであり、当院の透析室でも応援している患者様とスタッフの一体感が伝わってきました。個人的には、日頃応援している巨人軍の選手も臆することなく、元気に世界で活躍していたことがさらに嬉しかったです。

 

さて、本日はすでに慢性腎臓病(CKD)の治療の重要な位置づけになっているSGLT2阻害薬についてのお話です。

 

アメリカ腎臓学会から臨床医向けに発行されているClinical Journal of American Society of Nephrology誌に2023年に掲載された、これまでのSGLT2阻害薬の機序についてまとめられた論文です。
SGLT2阻害薬の腎臓保護作用
Kidney-Protective Effects of SGLT2 Inhibitors
CJASN 18: 279–289, 2023.

 

最初は血糖管理(血糖降下薬)として開発された、ナトリウム-グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2阻害薬)は、現在では糖尿病の有無にかかわらず、CKDの進行を遅らせるための臨床診療ガイドラインの不可欠な部分になっています。

このSGLT2阻害薬は、腎臓では主に尿細管と呼ばれる血液をろ過したあとに電解質や糖分や酸塩基などの吸収や分泌を行う部位に作用します。そして糖やナトリウムを尿から排泄し、この尿細管での作用により腎保護効果を介助する下記のような血行動態および代謝の変化が起こります。

  • 近位尿細管細胞の作業負荷の減少と解糖系の異常な増加を防止することが急性腎障害のリスクを軽減する。
  • 尿細管糸球体フィードバックを活性化すること、血圧を抑えること、組織のナトリウム含有量を減少させることにより、糸球体内圧が低下し腎臓の仕事負担が軽減する。
  • ケトン生成を活性化する飢餓を連想させる栄養感知経路の導入、オートファジーの増加、活性酸素産生を伴わないミトコンドリアを通じた炭素の流れの回復をする。
  • 熱産生の増加による基礎代謝率の低下を伴わない体重を減少させる。
  • 糸球体毛細血管に悪影響を及ぼし、交感神経流出の増加を知らせるアディポカインの放出の減少に寄与する腎周囲脂肪の量と特徴の変化をもたらす。
  • リン酸塩とマグネシウム再吸収を増加させる。
  • 尿酸排泄を増加させる。

難しい内容になってしまいましたが、要するにSGLT2阻害薬はイメージとして直接的に腎臓を保護するような効果がありそうだということです。今までCKDに対しての治療の多くは血圧、血糖、尿酸値、脂質に対する薬剤や、尿蛋白を減らす効果のある薬剤など、腎臓に直接的に働きかけるというよりは、腎臓に負担を与えないことや動脈硬化など血管障害の進行を防ぐことでCKDの進行を予防するものでした。このSGLT2阻害薬は新たな作用機序でCKDの進行を防ぐことが期待されます。

 

ただし、尿から糖を排泄することで水分も多く排出するために脱水に注意が必要なこと、尿路感染症を誘発しやすいこと、エネルギー喪失から脂肪分解が促されるため体重減少しやすいこと、などいくつかの注意点があります。そしてこれらの注意点を考慮すると、ご高齢であることや尿路感染を起こしやすい女性は特に服用開始に際して注意が必要となります。また、CKDがすでに進行している方には使用適応が難しく、このSGLT2阻害薬を使用すると一時的に腎機能が低下する可能性も考慮する必要があります。ということで、CKDの方であればどなたでもSGLT2阻害薬を始める、というわけではないのでご注意ください。

 

この薬は前述したように、最初は血糖管理のために開発された薬でしたが、その後多くの腎保護作用や心不全治療に対する良い成績が発見され、世界に広く浸透している薬です。少し話は大きくなってしまいますが、普段の生活でも初めに何かを意図して始めたことが、結果的に当初の目的以外にもいい効果をもたらすことを、時々経験します。一点だけを見据えるのではなく、大きな視野をもっていけるようにしていきたいものです。

 

 

 

 

病棟の行事食!

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは栄養課です。

 

栄養課では入院中の患者様へ少しでも食事を楽しんで頂きたいと、月に1回季節のイベントにちなみ、季節の食材を使用した行事食を実施しています。
行事食の写真は2階、3階病棟のスタッフブロブでも紹介されているので、こちらでは行事食の裏話を紹介したいと思います。
BLOG第101回 急に寒い…
BLOG第118回 あけましておめでとうございます。
BLOG第144回 2階病棟の七夕イベント
BLOG第163回 2023年あけましておめでとうございます。
BLOG第171回 季節を感じられる病棟づくり

 

大変好評なのが、バレンタインのチョコレートデザートです。
(写真は、3階病棟のブログで紹介されていましたね)

数年前の2月の行事食は、節分にちなんで豆料理や、豆まき用の豆に見立てた、たまごボーロを出していたこともありました。この豆料理、大豆と豚肉をかき揚げにしたもので、とっても美味しかったのですが、行事食の割には見た目が今一つパッとしない、また、たまごボーロは節分のパッケージに入っていますが、豆の変わりにたまごボーロ?と評判は今一つ良くない。そこで行事食のメニューの見直しをすることになりました。
その時に、2月の行事食は節分からバレンタインに変更。メニューは和風から洋風に変えました。そしてデザートにチョコレートを出してみてはどうかとなり、協議の結果チョコレートムースケーキに決定しました。
とても小さな一口サイズのチョコレートデザートですが、患者さまがとっても喜んでくだり、うれしい声が栄養課にも届きてました。

 

そして以外に大変なのが、3月のひな祭りの三食ゼリー7月の七夕ゼリーです。

 

三食ゼリーは、ひし餅にみたてた緑、白、赤の三層ゼリーです。
まずは、緑のフルーツゼリー液をカップに注ぎ冷やします。ここまでは簡単ですが、次の白の牛乳ゼリーと、赤のいちごゼリー液を入れる温度を間違えると大変なことになってしまうのです。温度が高すぎると、最初に入れたゼリーが溶けてしまい、きれいな層になるどころか、いったい何色とびっくりするものが出来てしまいます。また次に入れるゼリー液冷めすぎると、カップに注ぐ前に固まってしまうので、再度火にかけてゼリー液を溶かして適温まで冷ますという作業の繰り返しなってしまいます。

 

七夕ゼリーは、ゼリーの中に星☆の形にくり抜いた白桃缶をゼリーの中に浮かべています。
白桃は薄くスライスしてから星☆にくり抜き、完全に固まる前のゼリーの中に入れていくのですが、星☆が底に沈まないように、固まる少し前に入れて行きます。これも入れるタイミングを間違えると、底に沈んでしまったり、ゼリーが固まってしまい星☆がゼリーの中に入らずやり直しになってしまったりと、なかなか苦労しながら作っています。

 

他にも、紹介したい行事食の裏話はありますが、またの機会に紹介させていただきます。

ちなみに4月の行事食はさくらご飯です。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

ナミビア砂漠にある水飲み場のライブカメラ

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、看護部長室です。

 

新型コロナウイルス対策について、行動制限の緩和が進んできております。
昨年までは皆様そうだと思われますが、新型コロナウイルス感染症の蔓延から旅行を控えたり、
生活するにも窮屈な思いをどこかに抱えている日々が続いていたかと思います。

 

私はせめてお家で旅行気分が味わえたらと思って、オンライン体験ツアーも探してみたのですが、
お金がかかったり、いまひとつピンとこない内容だったりなかなかうまくいきませんでした。

 

そんな中で、ストレスから解放されたい!
と、ただぼーっとする時間を作ってみることにしました。

 

そのうちの一つの方法は
インターネットでいろいろな自然公園のライブカメラを探すことです。
いろいろ検索してみると世界各地の野生動物たちを見ることができます。

 

アラスカでは野生の熊たちがサケを取っているシーンを見ることができるカメラがあり、
クマによっても個性があってなかなか飽きないライブカメラです。

 

他にも海のライブカメラではアザラシたちを見たり、中国のライブカメラではパンダを見たりしています。

 

その中でもお気に入りなのはナミビア砂漠にある水飲み場のライブカメラです。
このカメラはアフリカのナミビア共和国、ナミブ砂漠の人工池に設置されており、
野生動物にとっては貴重な水飲み場になっているところです。

 

ぼ~っと観ているだけなのですが、時々水を飲みにくる動物たちに癒されます。

 

その時その時のタイミングで見ることができる動物は違います。
(動物がまったくいない時もあります・・・)
ダチョウ、シマウマ、キリン、オリックスが見られることが多いのですが、
運が良ければ思いがけない動物を発見できるかも?!

 

ぜひ「ナミビア砂漠 ライブカメラ」で検索してみてください。