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BLOG第58回 ある本の話題

2020.12.17

ある本の話題

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、医療福祉相談室です。

 

コロナ禍で1969年に翻訳された本でアルベール・カミュの代表作がベストセラーになっていると聞き、読んでみました。

「ペスト」です。

ペストといえば私にとっては大昔に流行した疫病というイメージでした。この本を読むと驚く程に現在世界中を恐怖と混乱の渦へと陥らせている新型コロナウイルスと似ています。もちろん致死率や医療の進歩は大きく違うのですが、人々はいつの時代も感染症という不条理を前にすると見えざる恐怖に振り回されてしまうようです。

相談室にも訪問看護や訪問リハビリから報告書が届くのですが、他者との接触を避けるため、サービスの利用を見合わせている、再開未定などの記載があると行くか行かないの選択を迫られているのも辛い判断ですよね。

まだまだ先が見えないコロナ禍ではありますが、インフルエンザの季節とも相まって、うがい、手洗い、マスクでなお一層の予防を心がける日々です。