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BLOG第406回 医療とAI

2026.03.09

医療とAI

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、放射線課です。

 

ニュースなどで頻繁に取り上げられている「AI」。
最近は仕事などで活用するだけでなく、普段使いでも利用できるものが増えており、ぐっと身近に感じる機能となりました。
皆様もスマートフォンなどで使用したりしていませんか?
私はGoogleが提供するAIアシスタント「Gemini」を使用する事があります。
スマホで行う様々な事を指示するだけで行ってくれ、写真の加工も驚くほど違和感なく処理してくれます。
音声で指示をする際も、本当に人と話しているかのような感覚でAIも話し返してきます。
映画やアニメで描かれる「人間のようなAI」はもう目の前にいるのかもしれません。

 

以前のブログで医療画像のAI活用についてお話しをさせていただきました。
BLOG第327回 AIの活用
医療画像とAIは親和性が高く、画像からの病変抽出能力はもはや人間を上回っていると思います。
しかし、医療業界のAI進歩は画像関連に限った事ではありません。
どの医療機器メーカも今は「AI機能搭載」という商品を前面に押し出し営業しており、各業界が力を入れていることが伺えます。

 

先日、「これからの医療業界のAI活用」といった内容のWEB講演を受ける機会があり、その中の一例でこのようなものがありました。

入院患者様のベッド周辺がカメラでモニタリングされています。そこへ看護師が来て点滴の準備を始めました。しかし、この患者様には点滴の指示が出ていません。AIはモニターに映る看護師の動きを察知し、点滴準備をしていることを認識します。そして点滴指示が無い患者である旨を警告し、看護師はミスである事に気が付くことが出来ていました。

ここですごいと感じたのは、ただ人がベッドサイドに来たからではなく、ちゃんと点滴の準備をしている看護師の動きを特定し警告をしているところです。点滴を行う血管を探す動作や点滴やチューブの形状などを認識し総合的に判断できるそうです。

 

患者様の動向を監視し危険を防ぐだけではなく、スタッフの動向も監視しミスを防ぐ。AI活用の範囲はどんどん広がっていくのだと感じました。
監視と言われると窮屈に感じるかと思いますが、ミスや危険を未然に防げることは、患者様にとっても、働くスタッフにとってもメリットも多いですし、実際に使っていく事で段々と「見られている」から「見守られている」と感じられるようになるのかもしれません。

 

医療現場へのAI導入は安全リスクや倫理観、導入コストなど様々な壁がありますが、まずは出来る部分からでも進めていく事が今後の医療の発展に繋がっていくのだと考えています。
AIを活用することで患者様・医療スタッフの負担が軽減されて、出来た余剰は患者様と接する時間に出来れば良いなと考えています。