お知らせ一覧

BLOG第28回 神様は一度にすべてのことをおしえてくれない

2020.08.17

神様は一度にすべてのことをおしえてくれない

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、放射線室です。

 

神様ってずるいですよね。ケチケチせずに、一度にいろいろなことを教えてくれればいいのにって思ったことありませんか?
もっと早く教えてくれれば、こんなことにはならなかったのに、とか。一度に教えてくれれば、こんなふうにしたのに、とか。
私は何度もあります。その度に「なんだかなぁ、もっとさぁ」って阿藤快みたいにボヤいちゃいます。

 

緊急事態宣言が解除され、やっと息の詰まる自粛生活から解放されると思っていたら、事態はそんなに甘くありませんでした。日本中のいたるところでコロナが息を吹き返し始め、政府や各自治体の発信する新型コロナウィルス感染症の対処法も、紆余曲折、暗中模索状態です。
でも、みなさん本当に良く頑張っていると思います。前回の非常事態宣言の解除は、感染的には早すぎた、経済的には遅すぎた、なんてことを誰かが言っていましたが、でもその先でなにが待っていたなんて誰にも分りませんでしたよね。
「非常事態宣言なんてする必要はなかった」なんて言っている有識者たちもいましたが、今の状態をみたらなんと言うのでしょうか?

 

ワクチンだって世界中の企業や製薬会社が開発を進めていますが、医師や研究者は「今か今か、まだかまだか」って思いながら不眠不休で働いていることでしょう。徐々にその成果は出てきているのでしょうけれど、一歩進んで二歩下がる的な感じで本当にもどかしい。
人類が試行錯誤を繰り返し、ちょっとずつ経験していく事柄が、少しずつの答えを積み上げ、そして、それらが体系付けられ実用化していくのが、科学であり医学だと理解はしているのだけれど、本当にじれったい。

 

みんなが安心して、心から笑える日が早く来るように、
「お願いです神様、じらさずいっぺんに答えを教えてください!」
と叫びたい。