暴飲暴食にはご注意
森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、検体検査課です。
2024年が始まりあっという間に一か月となりました。
年末のクリスマスから年始のお正月と、おいしい食事・お酒を口にする機会も増えついつい食べ過ぎ・飲み過ぎになってしまった方も多いのではないでしょうか?
私もその1人で、家ではあまりお酒を飲まないのですがこのお正月は何度か手に取ってしまいました…。
そこで今回は、お食事やお酒によって結果に影響がでてしまう採血の検査項目について簡単にご紹介したいと思います!
- GLU(血糖)
食事の影響を最も受けやすい代表的な検査項目です。飲酒後にも高値となります。 - TG(中性脂肪)
体のエネルギー源となる脂肪の一種で食べ過ぎ、飲み過ぎ、肥満によって高値となります。
空腹時採血を行う理由は、上記2項目が食事の影響を受ける為です。
特にTGは空腹時採血を行っても前日遅くに高カロリーな食事(焼肉やラーメンなど)をしていると高値になる可能性があるので要注意です!
- γ-GT
お酒の飲み過ぎによって高値となる代表的な検査項目です。健康な方は一時的に高値となってもすぐ戻るため、2週間ほどお酒を控えると低値になっていきます。 - UA(尿酸)
痛風の原因となる検査項目です。プリン体を摂取することで高値となります。プリン体と聞くとパッと浮かぶのはビールじゃないでしょうか?プリン体オフのビールが発売され、一時期有名になりましたよね。レバーなどもプリン体が多い食品として有名です。
ちなみに検査前日だけ気をつければ良いのではないか?と思ったあなた、
そうではない検査項目もあります。
- HbA1c
過去1~2ヶ月間の血糖値の状態を表している検査項目です。糖尿病かどうか目安になる項目の1つでもあります。
このように前日だけ気をつけても今までの食生活が検査結果でわかってしまいます。
年末年始だけでなく、毎日暴飲暴食していると上記で挙げた以外の検査項目も少しずつ悪化していきます。食事だけを気をつけるのではなくウォーキングなど運動も行い、生活習慣を整えて今年も楽しく過ごしていきましょう!