「選択的自由」のある医療とは
森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、透析看護部です。
突然ですが、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とはご存じですか?
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは医療の選択肢と緩和ケアの意思決定を支援する、患者本人が望む医療・ケアを考え、家族や医療チームと共有する取り組みです。
透析患者の人生の終盤を迎える際に、透析を継続するか、緩和ケアに移行するかといった意思決定をする上で、ACPは重要と言われています。私が勤務する透析室でも、ACPに関する取り組みに力を入れており、今月の学会でも活動内容について発表する予定です。
「透析」という治療に対して、皆さんはどのようなイメージがありますか。透析医療に関わる医療従事者として感じるのは、私達が想像する以上に身体的・精神的負担を伴う治療だと感じています。実際に治療を始めたものの週3回以上の通院治療、治療の度に穿刺をする痛み。患者様自身の負担もそうですが、「救ってほしい」「楽にしてほしい」と思ってご家族も治療を望んで始めたものの、実際に治療する患者様を見て、「果たしてこの選択は正しかったのか。」と葛藤を抱えているご家族様がいる現状があることも事実です。
私は以前、神経難病を患っている患者様が治療する病棟で勤務していましたが、病状が進行すると正常な判断をすることが極めて難しくなります。そして、その後に治療的選択を迫られる患者様は勿論、ご家族の精神的負担は計り知れないほど大きいものだと感じました。
だからこそ、治療に関して医療者が正しい情報提供(メリット・デメリット)を最適なタイミングで行うこと、またそれをお互いが理解出来る段階まで話を行うこと、そして何より患者様自身が「何を望むか」「どうしたいのか」をより早い段階で明確にし、医療者と患者・家族様とひとつのチームとしてその意思を共有し、同じ方向を向いて考えていく環境を作っておくことが重要だと思います。
私自身も今回、この投稿をしていくにあたり調べていく中で治療の選択肢の考え方など知らない事がまだまだ沢山あり、勉強不足だと反省しております。微力ではありますが、患者様やご家族の「選択という自由」がある医療の提供が少しでも行えるように努力していきたいと思います。






