スタッフブログ

STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです

今年の干支で壁紙作り

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは 保育所です。

 

昨年末、新年に向けて壁面作りをしました。
今回のテーマは今年の干支である『馬』。 
馬の漢字と馬の絵を見て、イメージを膨らませてから『馬』の字をお習字しました。
ただ、1・2歳児で毛筆はまだ難しいため、お手製のスポンジ筆で行いました。
筆のスタート位置は伝えたものの、見本の字をよく見てものすごい集中力で取り組んでいた子ども達。
時々、「次は横線を書くよ」「お馬さんがパッカパッカ走るように点を4つ・・・」とアドバイスはしましたが、一人で渾身の一枚を書き上げ、素敵な『馬』が完成しました。

力強い馬・飛び跳ねていそうな馬・ヒヒィーンと首を伸ばして鳴いていそうな馬・・・どの馬も躍動感があり、味わいのある唯一無二の作品が出来上がりました。

 

見る人によって感じ方が違うと思います。皆さんはどんな馬に見えますか?保育所 干支1
保育所 干支2
保育所 干支3

 

未来に希望を乗せて、馬のように軽やかに駆け抜ける一年になるよう、子ども達と元気に過ごしていきたいと願っています。

 

 

好きな色

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様
こんにちは総務課です。

 

突然ですが、「何色が好きですか?」
誰でも一度は聞かれた事があると思いますが、以前この質問を急に聞かれ、思わず冗談で「にじいろ」とずるい答えを言ったことがあります。
7色もあれば・・・と欲張ってみたものの
あとで考えてみると物・季節・イメージなどによって好きな色って違うかも・・。
そこで、ちょっと「にじいろ」について調べてみると、知らなかった事ばかりでした。

 

「虹色」=7色(赤・橙・黄・緑・藍・青・紫)→日本の場合
何色に分けるかは国の文化や言語によって異なり、
例えば、アメリカ、イギリスは6色が多く、ドイツ、フランスは5色。
色の区別が少ない地域(部族)では2~3色の所もあるそうです。※資料によって異なる
てっきり日本の7色が世界共通だと思っていました!

 

私が思っていた「にじいろ」は、空にかかる「虹」色でしたが、見える現象としては違いがありますが、玉虫や螺鈿も、虹色と言えます。

そして、意外だったのが日本の伝統の色(和色)に、「にじいろ」があり、7色ではなく単色で、黄色みを帯びた薄い紅色(紅梅で染めた薄い絹地が光の当たり方で青や紫かかったように輝いてみえる様子を表現)虹の色から連想された特定の色だそうです。

 

残念ながら「紅梅で染めた絹地」は持っていませんが、以前撮った夕景写真の中に、近い色がありました。
にじいろ(和色)
この和色の「にじいろ」も素敵な色でお気に入り!
何気に言った浅はかな言動でしたが、調べてみると面白い。特に和色に関してはとても種類もあり奥が深いのが分かりました。

東林間風景1
東林間風景2
病院の3階売店の奥にラウンジがあり、窓からの眺めは解放的で、電車がみえますし、近くの公園の木々も赤や黄色と色づきはじめています。

紅葉の時期となり、素敵な美しい色に出会い気分を高めていきたいです。

 

どうか、皆様も素敵な色に出会えますように!

腹膜透析の新しい透析液の可能性② 

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
新年あけましておめでとうございます。院長です。

 

本年も患者様へより一層温かい医療を提供出来るようスタッフ一同努めて参りますので、
変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

今回は、以前に新しい腹膜透析液の可能性についての研究をご紹介しましたが、他にも腹膜透析管理で有用となりそうな研究の報告があり、ご紹介していきます。
以前のブログ:BLOG第298回 腹膜透析の新しい透析液の可能性

 

腹膜透析は体内の過剰な水分を除去(除水)するために、腹膜透析液には浸透圧物質と呼ばれるブドウ糖やイコデキストリンが含まれています。前回のブログでは新しい浸透圧物質としてキシリトールとL-カルニチンが含まれる腹膜透析液をご紹介しました。今回は、従来のイコデキストリン、ブドウ糖、ナトリウムの濃度があらたに調整された透析液についてです。
Development of a Novel Intraperitoneal Icodextrin/ Dextrose Solution for Enhanced Sodium Removal
Kidney Med. 2025 January; 7(1):100938

 

腹膜透析は「自宅でできる透析」として、通院回数が少ないことや身体的な負担が少ないことなど多くの利点があり、全国的にわが国ではまだ選ばれる患者さんの数は決して多くはありませんが(普及しない理由のリンク張る)、当院では比較的多くの患者さんに有益な透析療法のひとつとして選ばれています。その一方で、腹膜透析を管理するうえで重要となり、また腹膜透析を離脱、すなわち血液透析に移行を余儀なくされる理由として最も多い原因が“体液過剰”です。これは自尿の減少や腹膜透析での除水が十分に確保できなくなった結果として、体内の水分が多くなり、むくみや体重増加、息苦しさといった状態に陥ることです。こうした症状は日常生活の質を大きく左右し、時に治療継続への意欲をそいでしまうこともあります。利尿薬と呼ばれる尿量を増やして体内の水分を正常化させる治療や、現行の腹膜透析液でメニューを変更するなどでも対応が可能ですが、一定の割合でそれらの対策を講じても体液過剰の状態から改善することが難しい方がいらっしゃいます。今回の研究は、そのような課題に対する新たな解決策となり得る、大変興味深い内容でした。

 

今回の研究では、従来から使用されているイコデキストリンやブドウ糖の濃度が大きく変わり、30%イコデキストリンと10%ブドウ糖を組み合わせた新しい腹膜透析液が腹膜透析管理において有用となりうるかどうか検証されました。また、さらに大きな特徴として、ナトリウムを含まない「ナトリウムフリー」が採用されています。ブドウ糖の持つ速い除水作用と、イコデキストリンによる持続的な除水作用が同時に働くことで、より多くの水分とナトリウムを効率よく体から取り除くことを目指した組成となっています。従来の透析液よりもより強力な除水を可能にするための透析液となります。

 

この研究ではラットや羊などの動物実験における安全性や除水の有効性の結果が示されていたとともに、腹膜透析を受けている10名の患者さんを対象に、この新しい透析液を500mL注入し、24時間滞留させた結果が検証されました。その結果、約2.5リットルもの除水が得られ、さらに約9グラムに相当するナトリウムが除去されました。これは従来の透析液では達成することが難しく、特に体液過剰となり心不全や高度な浮腫が出現している患者さんにとって非常に価値のある、臨床でも有意義な結果と考えます。死亡や腹膜炎など重篤な有害事象は確認されませんでしたが、恐らく強力な除水の結果としての腹痛や一時的な血圧低下、胃部不快感などの軽度の症状は一定数みられたようです。

 

体液管理がうまくいかないと、「前の日より2キロ増えていた」「足がパンパンで歩くのがつらい」「夜中に息が苦しくなる」といった日常生活上の困りごとが増え、患者さんのQOL(生活の質)は大きく低下してしまいます。そのため、確実に除水できる治療法の確立は、腹膜透析における非常に重要なテーマです。今回の研究が示したような“より強力かつ安全性を確保した除水”が可能になれば、多くの患者さんの生活が大きく改善する可能性があります。

もちろん、この透析液はまだ研究段階であり、市販されているわけではありません。今回の研究も10人程度の少数が対象である研究であり、長期的な使用に対する安全性や、対象患者数を増やした研究の必要性など、実際の臨床現場での有効性についてはまだまだ今後の研究が必要です。しかし、今回の結果は腹膜透析管理の新しい可能性を示唆するものであり、私自身、腎臓を専門とし、かつ腹膜透析の利点を活かしながら日々多くの患者様を診療する身として大きな期待を抱いています。

 

当院では、慢性腎臓病の保存期治療から腹膜/血液透析の導入、そして在宅での生活サポート、食事・体液管理の相談、トラブル時の対応まで、患者さん一人ひとりに合わせたきめ細かなケアを提供しています。透析治療は患者さんの生活そのものに寄り添う医療です。少しでも楽に、安心して毎日を過ごしていただけるよう、当院はこれからも最新の医学知見を取り入れながら、よりよい医療の提供に努めてまいります。