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臨床研究の論文が掲載されました

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、こんにちは、院長です。

 

このたび、私が大学医局に属していた時から継続していた臨床研究が、英文誌BMC Nephrologyに掲載されました。(https://bmcnephrol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12882-020-02033-y

より詳細な内容については後日のブログでまたご紹介したいと思いますが、今回は簡単に内容についてお伝えします。

 

透析患者における、慢性腎臓病における骨・ミネラル代謝異常(Chronical l Kidney Disease-Mineral and Bone Disorder: CKD-MBD)の管理は、心血管疾患(心不全や脳卒中)のリスクにかかわるために重要と位置付けられてきました。そのなかのカルシウムの管理については、臨床現場では、経済性や利便性が考慮されて生物学的活性を持つイオン化カルシウム(iCa)の代わりに補正カルシウム(cCa)値によるカルシウムの管理が行われています。しかし、iCaとcCaの関係性は常に一定ではなく、私たちは以前に、iCa / cCa比が血液透析患者と腹膜透析患者で異なることを報告しました(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27345183/)。

腹膜透析患者において、いくつかの要素がiCa / cCa比に影響を与えると予想されますが、実際に研究されたことはありません。そこで、よりよい腹膜透析患者のCKD-MBDの管理につなげるために、腹膜透析患者におけるiCa / cCa比に影響を与える要因を調査しました。

 

対象となった患者をiCa / cCa比の数値での三分位に分け、患者背景と検査データを比較しました。また、重回帰分析を使用して、iCa / cCa比に影響を与える要因を調査しました。

 

合計で169人の腹膜透析患者が本研究の対象となりました。iCa / cCa比が低い群では、腹膜透析期間が長く、pHが高いという結果でした。さらにiCa / cCa比が高い群よりも、iCa / cCa比が低い群で残存腎機能(透析開始後も残っているご自身の腎臓の機能)が低いという結果でした。そして、残存腎機能とpHがiCa / cCa比に影響する独立した因子でした。

 

これらの結果から言えることは、同レベルのcCa値(現場で使用されているカルシウム値)であっても、iCa値(実際に生理学的活性をもつカルシウム)は、残存腎機能が低い患者さんでは低下しているということです。このことから、cCaの値で一律に患者さんを評価した場合、生理学的活性を持つiCaの評価とのずれが生じ、適切なカルシウム管理が出来ない可能性があります。今回の結果を考慮しながらカルシウムの評価、そしてCKD-MBD管理を行うことで、心血管疾患を合併するリスクを低下させる可能性があるかもしれません。

 

 

臨床現場で疑問に思うことを解決すること、そして腎不全の方のよりよい管理を目指すこと、という二つの目的がこのような形になったことは、また今後のモチベーションに繋がります。日常の患者さんの診察や治療に加えて院長業務もある中で、楽といえる仕事ではありませんが、これからも発信できるように頑張っていきます。

 

腹膜透析患者さんの亜鉛欠乏症について

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、こんにちは、院長です。

 

今回は最近の研究を紹介しつつ、腹膜透析患者さんの亜鉛欠乏症についてお話ししようと思います。

腹膜透析の日本人患者における亜鉛欠乏症の有病率:血液透析患者の比較研究
Prevalence of Zinc Deficiency in Japanese Patients on Peritoneal Dialysis: Comparative Study in Patients on Hemodialysis. S Shimizu, et al. Nutrients 2020, 12, 764.  
(参考元:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7146559/

 

そもそも亜鉛とは、細胞の代謝や成長、組織の重要な役割を果たす不可欠な微量元素(ミネラル)のひとつです。亜鉛には抗酸化作用と抗炎症作用があり、体を維持するのに重要な栄養素です。亜鉛が欠乏することで、食欲不振、嚥下障害、貧血、認知機能障害、皮膚炎、口内炎、脱毛、とこずれ、味覚障害などを発症しやすいことが知られています。

 

これまでに血液透析患者さんを対象とした研究で、透析による亜鉛の除去や食事摂取量不足、消化管での亜鉛吸収量の減少などによって、亜鉛欠乏症を発症しやすいことが報告されていました。しかしながら、腹膜透析患者さんにおける亜鉛欠乏症の有病率というのはあまり十分に調べられていませんでした。腹膜透析患者さんにおいても、亜鉛欠乏症の早期発見と適切な亜鉛補給を行うことは大切であると考えられるため、本研究では、腹膜透析患者と血液透析患者の亜鉛欠乏症の有病率や、その臨床的特徴を比較し検討しています。

 

今回の研究では、腹膜透析または血液透析患者さんそれぞれ47人のデータを解析し、比較検討しています。血液中の亜鉛値を測定し、血清亜鉛値 < 60 g/dLを臨床的亜鉛欠乏症、60~80 g/dLを不顕性亜鉛欠乏症と定義し、腹膜透析群と血液透析群についてそれぞれ検討したところ、臨床的亜鉛欠乏症は腹膜透析群の59.6%、血液透析群の70.2%に認められました。また、不顕性亜鉛欠乏は腹膜透析群の40.4%、血液透析群の29.8%に認められました。なお、この2つの群の差に関しては、統計学的に有意な違いではなかったようです。

 

さらに解析を行った結果、高齢、低BMI(やせ型)、低アルブミン血症が、亜鉛欠乏症を予測する因子であったということです。社会全体として高齢化が進行しており、腹膜透析を受けている方においても同様に高齢の方は増えてきています。今後そうした亜鉛欠乏症のリスクが高い方に対して今よりも積極的に亜鉛欠乏症の検査を行い、介入していくことは大切なことかもしれません。今回の研究は患者数が比較的少なく、単一施設における検討であるため、その点は解釈において注意が必要です。また、亜鉛を積極的に補給することが果たして本当に高齢の透析患者における栄養失調や、その他の症状を改善するかどうかについては、さらなる研究が必要であると述べられています。

 

現在、亜鉛欠乏の透析患者さんに対して、亜鉛補充をどの程度、どのくらいの期間で行うべきかということに関して、一律の見解は無く、検討課題となっています。薬剤による亜鉛補充により、鉄や銅の代謝に影響を与えること、吐き気やおなかの痛みが出ること、下痢になることなどが報告されており、補充は効果が見込めるものの、摂ればとるほどいいというものではないようです。

 

透析患者さんの亜鉛欠乏の原因としては、血液・腹膜透析共に、透析による除去や消化管からの喪失、そしてたんぱく質の摂取不足などが挙げられます。これらの中で透析による除去や消化管からの喪失はなかなかコントロールすることは難しいかもしれませんが、適切なたんぱく質の摂取に関しては介入しやすく、改善できる余地があるかと思います。今回は亜鉛欠乏の話でしたが、患者さんご自身のご年齢や体形に即した食事内容について、定期的に確認し、見直してみることは亜鉛欠乏に限らずよりよい生活を送るうえで重要ではないかと思われます。

 

熱中症と気が付いたら

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは。看護部長室です。

 

まだまだ暑い日が続きますね。
連日いろいろな方面から熱中症と新型コロナに注意喚起がされています。

 

当方の家族でも熱中症とみられる症状がありました。
今年は夏休みが短く、暑い時間に帰宅する日が続いていました。
やっと帰ってきたと思ったら、めまいや立ちくらみ、顔のほてり、倦怠感、頭痛、
そして滝行でもしたかのような大量の汗。
体温は37度台でした。

 

すぐに熱中症だと気が付きましたので、まずは
からだを冷やす・ゆっくり休ませる・水分補給をする!を実践しました。
エアコンの効いた部屋で横になって保冷材や濡れタオル、冷えたジュースのペットボトルなどで首筋やわきの下、足の付け根を冷やしました。
そして経口補水液を飲めるだけ飲ませました。

 

解熱鎮痛剤も使いましたが熱中症の場合、熱は下がりません。
頭痛には効果があり、しばらくして落ち着いたようです。

 

けいれんがある、意識がない、吐き気があるなど水分が取れないようなら救急車が必要になるなぁ・・・とも思いましたが幸いにもそこまで至ることはなく、夜には元気になりました。

 

熱中症に今や年齢は関係ありません。
症状が少なくて気が付かない場合もあるといいます。

自粛などで季節に体がついていかないうえにこの酷暑。
マスクの使用もあいまって、双方の注意をしながらの「新しい生活様式」が求められています。

 

夕方になると秋の風を感じるようにもなってきました。
この暑さももう一息!
皆さんもお気をつけて!

 

後発薬(ジェネリック)と先発品

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、こんにちは。
薬剤課です。

 

ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」で病院薬剤師が注目されてます。
病院薬剤師って大変なんだねって、いろいろな人に言われますけど・・・
すみません、見てませんm(_ _)m
噂ではかなりフィクションの塊だとか・・・

 

今回は、あまり皆様が知らないであろうことをお話ししようかと思います。

 

処方箋をもらって調剤薬局に薬をもらいに行くと必ずと言っていいほど勧められる
「ジェネリック医薬品」
ジェネリック医薬品は先発品と比べると、同等の効果を得られたうえで、増加し続ける医療費を抑制できるという利点があることはご存知の方も多いでしょう。

 

そんなジェネリック医薬品ですが先発品と比べて
「突然、供給停止に陥る」
という頻度が多いことを現場で感じます。
つまり、何の前触れもなく医薬品が使えなくなってしまうのです。

原因は大きく分けて2つ
・原薬の調達トラブル
・規格外の製品が検出される

 

「厚生労働省 後発医薬品(ジェネリック医薬品)に関する基本的なこと」のページには下記のように書いてあります

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000078998_3.pdf
(質問5の部分)

ジェネリック医薬品は、「海外の粗悪な原薬によって作られている」といった印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、国の審査により、粗悪な原薬によって作られたものがジェネリック医薬品として承認されることはありません。

 

原薬の輸入先として中国・インド・韓国などが一般的です。
海外の工場で作った原薬ももちろん国(日本)の審査基準を満たす必要があります。
しかしある日突然こんなことが起こります。

 

海外の原薬メーカーの工場が原薬を製造するために必要な基準を満たしていないことが判明

原薬の供給停止

その結果、医薬品自体も供給停止

 

ただ、同じようなことは先発品でも起こります。
先発品メーカーと後発品メーカーとで違ってくることは、
先発品メーカーだと、その失敗における原状回復への対応が半端なく早い!
という点です。

 

自動車や携帯電話を選ぶとき、「ちょっと割高になるけど大手なら安心」という選択の基準を持つか、
いや、同等の製品が使用できるのであれば「安いほうがいいんだ」という基準を持ちますか?

 

この選択に正解はありません。
先発品にするか後発品にするか迷った際、ご自身の性格やライフスタイルなどを加味して選んでみてください。

神様は一度にすべてのことをおしえてくれない

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、放射線室です。

 

神様ってずるいですよね。ケチケチせずに、一度にいろいろなことを教えてくれればいいのにって思ったことありませんか?
もっと早く教えてくれれば、こんなことにはならなかったのに、とか。一度に教えてくれれば、こんなふうにしたのに、とか。
私は何度もあります。その度に「なんだかなぁ、もっとさぁ」って阿藤快みたいにボヤいちゃいます。

 

緊急事態宣言が解除され、やっと息の詰まる自粛生活から解放されると思っていたら、事態はそんなに甘くありませんでした。日本中のいたるところでコロナが息を吹き返し始め、政府や各自治体の発信する新型コロナウィルス感染症の対処法も、紆余曲折、暗中模索状態です。
でも、みなさん本当に良く頑張っていると思います。前回の非常事態宣言の解除は、感染的には早すぎた、経済的には遅すぎた、なんてことを誰かが言っていましたが、でもその先でなにが待っていたなんて誰にも分りませんでしたよね。
「非常事態宣言なんてする必要はなかった」なんて言っている有識者たちもいましたが、今の状態をみたらなんと言うのでしょうか?

 

ワクチンだって世界中の企業や製薬会社が開発を進めていますが、医師や研究者は「今か今か、まだかまだか」って思いながら不眠不休で働いていることでしょう。徐々にその成果は出てきているのでしょうけれど、一歩進んで二歩下がる的な感じで本当にもどかしい。
人類が試行錯誤を繰り返し、ちょっとずつ経験していく事柄が、少しずつの答えを積み上げ、そして、それらが体系付けられ実用化していくのが、科学であり医学だと理解はしているのだけれど、本当にじれったい。

 

みんなが安心して、心から笑える日が早く来るように、
「お願いです神様、じらさずいっぺんに答えを教えてください!」
と叫びたい。

 

ご満足いただけるサービスを

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、こんにちは。

健康管理センターです。

 

長い梅雨が明け、猛暑日が続いております。

こまめに水分補給、エアコンや扇風機を上手に使って熱中症には注意してくださいね。

 

現在健康管理センターでは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を行いながら、人間ドックを実施しております。センター内の換気、消毒液の設置個所の造設、受診者様にはマスクの着用や、検査をお待ちいただくラウンジでの一人一つの席の使用をご協力いただいております。
受診者様にはご不便をおかけし申し訳ございません。

 

人間ドックの予約の申し込みの際、当院での人間ドック受診歴の有無を確認させていただいておりますが、「毎年森下記念病院で受けていますよ」、「何年も前から人間ドックを受けています」と当院を選んでいただき、とてもうれしく思います。今後も受診者様にご満足いただけるサービス提供が出来るよう、スタッフ一同頑張って業務に取り組んでまいります。

 

ちなみに、新型コロナウイルスで自粛生活が続き、「コロナ太り」が気になる方!当院では内臓脂肪を調べるCT検査も行っておりますので、この機会に1度調べてみるのはいかがでしょうか?人間ドック当日にも検査追加可能ですので、ぜひお声掛けください。

しっかり食べて暑い夏を乗り切りましょう

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、栄養課です

 

長かった梅雨も明け、暑い夏がやってきました。
夏の暑さのために食欲がなくなったり、睡眠不足などで疲れが取れない方などいらっしゃるのではないでしょうか。

 

夏バテは外気温と室内温の差が激しいために体温コントロールがうまくいかず自律神経の不調や、暑さのための食欲減退、たくさん汗をかくためにビタミン、ミネラルが失われてしまうことによって疲労回復がうまくできないことによって起きると言われています。
夏バテ予防や回復には栄養バランスのとれた食事と休養をしっかりとることが必要です。
食欲がないときにも、失われがちなたんぱく質と、ビタミンを多く含み、消化がよく栄養価が高いものを食べましょう。

 

夏バテ予防と言えば鰻ですが鰻は高くてなかなか手が出ないと言う方も多いですよね。
そんな方にお勧めなのが豚肉です。豚肉にはたんぱく質や体内にある糖質や脂肪をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富で含まれています。
豚しゃぶやポークソテー、カツにグリル焼きなど、いつもの料理に食欲増進、疲労回復のための助けになるタレをかけて食べてみてはいかがでしょうか。

全て材料を合わせるだけの簡単なタレをご紹介しますのでぜひお試し下さい。

 梅ダレ 

  • 梅干(2個)
    種を取り包丁でペース状になるまでたたく
  • 玉ねぎのすりおろし
  • オリーブオイル
  • 水→各大さじ1
  • こしょう→少々

ニラの味噌だれ

  • ニラのみじん切り→1/2束
  • 味噌→大さじ3
  • 砂糖→大さじ1/2
  • ごま油→大さじ1

ねぎ塩タレ

  • ねぎのみじん切り→1本分
  • ごま油→大さじ3
  • 塩→小さじ1
  • 黒こしょう

カレーだれ

  • めんつゆ(市販品)→1/2カップ
  • カレー粉→大さじ1と1/2
  • 玉ねぎみじん切り→1/2個分

 

※梅干にはクエン酸が含まれ、疲労回復やエネルギー代謝を助けます
※ニラやねぎに含まれるアリシンはビタミンB1の吸収を高め、疲労回復を助けます。
※カレー粉などのスパイスは食欲増進に役立ちます

老眼はいつから?

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様。
こんにちは、眼科です。

 

突然ですが皆様、老眼はいつくらいから始まるかご存知でしょうか?
実は早い人で30代後半から始まってくるのです。

 

このご時世、リモートワーク等でパソコン作業が増えた方も多いのではないでしょうか?
まだバリバリ働き盛りの方でも、長時間ディスプレイを眺めていると、あれ?なんだかピント合いづらいかも?なんて感じる事あると思います。

 

最近、目が疲れるなぁと感じられる方はパソコン用の眼鏡を作成してみると良いのかもしれません。
適切な眼鏡を使用することで眼精疲労も軽減できると思います。

 

それではまた。

2階病棟のご紹介

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、こんにちは。
初めまして2階病棟です。

 

今日は2階病棟がどんな病棟かを紹介させていただきます。

 

2階病棟は急性期一般病棟51床ですが、病棟内の割合は透析患者様が6割、他の2~3割は消化器疾患の患者様、1~2割はブラッドアクセス(VA)の患者様が入院しています。現在の入院患者様の平均年齢を計算してみました。結果は68.6歳でした。ここ最近では低い方です。

 

今、ブログ作成中にナースステーションに認知症の患者様がいらっしゃいます。多分病棟では見た事がある光景だと思います。会話の中で一部抜粋ですが、「笑えなくなったら世の中終わりだ」と笑顔でお話しされています。本当にそうだなとしみじみ思いました。

 

世の中コロナや自然災害で大変な方々がたくさんいらっしゃいます。その方々に早く笑顔が戻るよう願い日々看護に努めていこうと思います。

 

歌うたっていますか?

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは3階病棟です。

 

梅雨明けが待たれるこの頃ですね。
この度初めてブログに参加します。

 

はじめに、3階病棟の紹介を致します。
私たちが働く3階病棟は、2019年11月に医療療養病棟に変わりました。透析を行なっている患者様が、長期にわたり生活の場として過ごすところです。患者様が安心して過ごせるように、スタッフ皆で協力し合っております。

現在面会制限がある中、ご家族の皆様は心配されている事もあると思います。ご家族の力の大切さを日々感じながら、明るい生活の場となるように心がけています。なかなかお会いできないご家族の皆様に、病棟での様子を少々お伝えしたいと思います。

 

~日常のひとコマ~
ある日、透析室に行く準備をして車椅子に乗り、待っていた患者様が歌をうたい始めました。すると、そばにいたもう一人の患者様がその声に合わせて歌いはじめ、とても楽しそうでした♪

 

ある日、誕生日の患者様に
♪「Happy Birthday To You」♪
の歌のプレゼントをしたスタッフがいました。とても嬉しそうに聞いていました。

 

ある日、雨が長く続き歌の好きな患者様に、雨と聞いて思いつく歌は?と尋ねると・・・
♬~雨~雨~ふれふれ もっとふれ~私のいい人・・・♬
と歌ってくれました。恥ずかしそうでしたが、笑顔になりました。

 

 

音楽療法の治療も確立されているように、歌の持つ力はいろいろあり、ストレス発散、脳の活性化、幸せホルモンも出ると言われています。
皆様はどんな歌が好きですか?気軽にカラオケにも行けなくなってしまった今。

 

3階病棟でいつかカラオケ大会ができるように、患者様と練習に励みたいと思います。