スタッフブログ

STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです

初夏の約束

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、3階病棟です。

 

5月下旬~6月下旬の我が家の楽しみは、蛍狩りです。
川面を飛び交う蛍。
儚い光が、観る人を別世界に運んでくれます。
蛍の光は求愛という説もあり、清流で美しく輝く光を追って
観ている私たちが川に吸い込まれそうなほどです。

 

3年前に行った時のこと。
私たち家族の近くにいた未就学の子どもさんが、
そおっとその可愛い両手の中にゆっくり飛ぶ蛍を捕らえました。

 

その様子を見ていた、蟻も触れない我が子。
じっと見ていたかと思った、次の瞬間。

 

ゆっくり飛んでいた蛍を、手の中に収めました。

 

驚きはもちろん、手に取りこんな間近で見ると思っていなかった私。
近くで見ると震えるかのように放つその光はどこか力強く、
虫嫌いだったはずが、大切に包んでいる、
その手の優しさに我が子の成長を感じました。
開いた手のひらから飛び立つまでの数秒がとても長いものに感じました。

 

そして、
「蛍って、あったかいよ」 と予想外の言葉。

 

その帰りの道で検索したところ、蛍の光は冷光で「熱は発しない」とか。

 

蛍はとても弱い生き物なので手で触れることは良くないこと。
去年同様、今年も、子にしっかり捕まえないことを約束し、
初夏の光に会いにいきたいと思っています。

GW行事食!

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは一般(2階)病棟です。

 

最近は気温が暑かったり寒かったりですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
5月といえばゴールデンウィークですよね~
どこかへお出かけした方、帰省した方、お家でまったりされた方、お仕事されていた方
皆様満喫して過ごせましたでしょうか?

 

当院では入院中の患者様にもゴールデンウィークを感じていただければと、行事食を楽しんで頂きました。

毎回恒例! 栄養士さんによるメニュータイトル!

【GWわくわくメニュー!】 

  • 筍ごはん
  • 酒蒸したらの炊き合わ
  • なすゴマ風味和え
  • 清し汁
  • 五月寒天黒みつかけ

GW行事食

患者様から「筍ごはんおいしかったよ!!」とお言葉いただきました!

 

 当院では入院しながらも季節を感じて頂けるよう、毎月季節の食材を織り交ぜた行事食の取り組みを行っております。
次回の行事食も楽しみにしております~!

 

 

高齢者における腹膜透析診療のポイント②

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

今回は前回ブログの続きで、ご高齢の方における腹膜透析の診療するポイントについてお話します。

 

高齢腹膜透析患者さんの診療ポイント

  • 残存腎機能の保護
    これはご高齢の方に限ったことではありませんが、透析開始となったあとも腎機能を維持することが、生命予後やバッグ交換を増やさずに負担を軽減することなどから重要です。基本的には適正な体液量の維持と、腎臓に悪影響となる薬や過度な降圧を防ぐことで腎機能の維持を目指します。

 

  • 腹膜透析関連腹膜炎を予防
    こちらも高齢者に限定されるものでもありませんが、やはり腹膜炎を出来るだけ予防することは大切です。とくにご高齢の方においては、身体機能や認知機能が経過とともに変化する可能性があり、いままで出来ていた手技が出来なくなってくることがあります。このため当院では、定期的にバッグ交換や消毒方法の手技などを確認し、治療状態を確認しながら安全に腹膜透析が行うことができ、腹膜炎を出来るだけ予防できるように心がけています。

 

  • 体液量を適正にする
    体液量が過剰になると、むくみや血圧上昇、心負荷を来しやすく入院率の上昇や生命予後に関与します。このため、体液量を適正に維持することが求められますが、最も重要なポイントのひとつとして減塩が挙げられます。塩分摂取が増えることでのどが渇き、水分を多くとり、体液が過剰となりやすくなるためにこの減塩が重要なのです。とくにご高齢の方は味覚の感受性が低下しやすいことで、塩分を多く使用してしまう傾向にあるようです。このため、なるべく加工食品を避けることや外食やテイクアウト食品の過剰塩分を回避することが望ましいと思われます。当院では定期的に管理栄養士による指導を行い、塩分摂取の状況を確認・共有し、減塩の方法や工夫についてお伝えしています。

 

  • 低栄養を防ぐ
    食欲の低下や、活動度の低下などから経口摂取量が減少し低栄養となってしまうことを防ぎます。このためには適切なカロリーや栄養素を摂ることが大事であり、検査結果や問診などから栄養状態を評価しつつ、管理を行います。ときには、栄養補助食品やミネラルを考慮した処方などを行い、患者さんにとって適切な必要なカロリーや栄養素が体内に取り込めるように対応しています。

 

  • 身体機能、認知機能を維持して、生活レベルを維持する
    当たり前かもしれませんが、身体機能を維持しつつ、転倒リスクを軽減することは高齢者にとって重要となります。お仲間での運動や、家庭でのエクササイズを促進し、社会での機能を維持しつつ、身体機能と認知機能を維持することを目指していきます。ただし、いくら努力や支援を行っても身体、認知機能の低下は必ず回避できるものではないため、腹膜透析を患者さんご自身で行い続けることが出来るか、サポートが必要な状況になりつつあるのか、など状況を確認しながら治療を遂行することが大切です。

 

最後に、この内容も論文に触れられていましたが、個人的にも重要視しているポイントがあります。それは、生命予後を延長させることも大切ではあるものの、ご高齢の腹膜患者さんにとって重要なことは、生活の質を維持しながら、できれば家庭や社会での役割を継続し、そのために症状を軽減させ治療の負担を減らすことです。これを実現するためには、患者さん個々の状態や背景に応じた治療内容を患者さんやご家族と相談しながら、身体機能や認知機能の変化に合わせて調整していくことが必要となります。

 

引き続き、よき生活の質を保てるような腹膜透析の治療を行っていきます。

 

 

 

高齢者における腹膜透析診療のポイント①

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

 

最近、夏を感じる暑さになりはじめ、我が家の犬にとっては日中のお散歩が厳しい時期となってきましたが、
個人的には寒さよりも暑いほうが体調が良いので好きです。

 

これまで当ブログでは高齢の方にとって利点の多い腎臓病の治療である腹膜透析について紹介し、
またその問題点などもお話してきました。

 

今回は高齢の方の腹膜透析診療のポイントについてご紹介します。

 

当院は腹膜透析の患者様を相模原市、大和市、町田市の地域の中で数多く診療している医療機関のひとつです。
常日頃から患者様おひとりおひとりの腎機能や体力を含めた予備能や生活習慣、ご家族のサポート体制などを考慮しながら、個々の患者様に合った方法で治療を提供してきており、オーダーメイドのような治療が可能なことも腹膜透析の利点であると考えております。

腹膜透析の患者様の年齢層としては、若い方もいらっしゃれば、80歳90歳台の方もいらっしゃり、幅広い年齢層の方々を診療しています。
最近の傾向としては、やはりご高齢の方が増加している傾向にあり、そのような年代の方々に注意しながら診療しているポイントが、最近読んだ論文とほぼ同じであったことから、その内容を紹介いたします。

 

米国腎臓学会(ASN)の発行する臨床医向けオフィシャルジャーナルである
Clinical Journal of American Society of Nephrology誌に掲載された高齢者の腹膜透析についての報告です。

How I Treat Elderly Patients with Kidney Failure with Peritoneal Dialysis CJASN 19: 115-118, 2024

 

高齢腹膜透析患者さんの診療ポイント

  • 腹膜透析の方法と介助
    APD(自動腹膜透析)が患者さんと介助者にとって日中の自由時間を確保しやすく、生活を豊かにする可能性があります。(※当院HP腹膜透析についてにて詳しく説明しておりますのでご覧ください。)
    当院では2つの種類のAPD機械が選択可能であり、自宅での治療状況を遠隔で把握できる体制が整っています。また、ご家族のサポートが得られる場合には、患者さんご本人でなく介助者による腹膜透析の遂行も考慮されるべきであり、治療成績は多様な尺度があるものの、介助者による腹膜透析は決してほかの治療法に比べると悪くはないようです。

  • インクリメンタルPD
    これは、透析を始めるタイミングにおいて、なるべく少ない手順(透析バッグの交換)で腹膜透析を開始することにより、治療や身体への負担を減らす手法です。この方法は、まだ残存腎機能と呼ばれる患者さん自身の腎機能(自尿)が確保されていることが必須となります。患者さんの予備能にあわせて、腎不全による症状が出ないように個人個人にあった治療方法や治療回数を調整します。

 

すこし話が長くなってしまったので、また続きは次回にお伝えします。

尿検査について

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは。検体検査課です。

 

殆どの方は健康診断などで尿検査をしたことがあるのではないでしょうか?
今回は尿検査について少しお話させていただこうと思います。

 

尿検査とは、尿中の蛋白や糖などを調べて、様々な病気やその兆候を知ることが出来る検査です。
尿中の蛋白は腎臓の病気、潜血は結石や腎炎など、糖は糖尿病関連、
ウロビリノーゲンは肝臓の病気の可能性など検査項目によって色々わかることがあります。
もちろん他の要因もありますが、早期発見に大切な検査なんです。

 

検査項目として、

  • 尿蛋白
    慢性腎臓病、腎炎、尿路感染症など腎臓や尿路等の病気発見の手がかりになります。
    高熱が出た時の熱性蛋白尿や起立性蛋白尿、一過性の疲労などで陽性になることがあります。
  • 尿潜血
    膀胱炎、腎臓や尿管の結石など尿の通り道に異常があると、尿の中にわずかに赤血球が混じることがあります。
    前立腺炎や泌尿器系の悪性腫瘍などでも陽性になることがあります。
  • 尿糖
    糖尿病、腎性糖尿などでも陽性になります。尿糖が陽性でも糖尿病とは限らず、血糖値などによって判断する必要があります。
  • 尿ウロビリノーゲン
    急性・慢性肝炎や胆管結石など肝臓や胆嚢の疾患を疑います。確定診断には血液一般検査、生化学検査などが必要です。
  • 尿ビリルビン
    肝炎、肝硬変などの肝臓のトラブルや胆石症などが考えられます。
  • 尿ケトン体
    下痢、嘔吐など胃腸の消化吸収のトラブルが起こったり、糖尿病や甲状腺の病気の可能性もあります。熱がある時、ストレスや過度なダイエットでも陽性になることがあります。
  • 尿pH
    酸性やアルカリ性のどちらに偏っていてもよくありません。しかし、食べたものの影響で一時的に異常が出やすいです。継続的にアルカリ性の場合は膀胱炎などの尿路感染症が考えられ、酸性の場合は糖尿病や痛風などが考えられます。発熱や下痢をしている時も酸性になります。
  • 尿沈渣
    尿の沈殿物を顕微鏡で見る検査で、「赤血球」「白血球」「上皮細胞」「円柱」などの成分が増加していないかを調べます。腎臓や尿路の診断が主な目的ですが、泌尿器以外の疾患が影響することもあります。

 

まずは毎日するおしっこの観察をしてみて下さい!

 

尿の色が赤かったり、褐色だったり、濁っていたり…
尿の量が多すぎたり、少なすぎたり、頻尿だったり…
尿のにおいがいつもより気になったり…

 

病気だけでなく、体に不調をきたしている可能性はあります。
気になる症状があれば病院に来て相談してみて下さいね!

 

特定保健指導、受けてみませんか?

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは栄養課です。

 

皆さんも特定健診、特定保健指導という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、
実際にどのようなことなのかご存じでしょうか?

  • 特定健診とは
    生活習慣予防を目的としてメタボリックシンドロームに着目した健診で、
    40歳~74歳の方が対象になり、各医療保険者が実施しています。

  • 特定保健指導とは
    特定健診の結果に基づき、メタボリックシンドロームのリスクが高く、
    生活習慣の改善が必要な方に行われる保健指導のことです。
    保険師、管理栄養士などが健診結果をもとに食生活や運動についてアドバイスを行い、
    その方に合った生活習慣改善のお手伝いを行います。
    健診結果により、動機付け支援と積極的支援に分かれます。

  • 動機付け支援の流れ
    初回面談20分以上・・・普段から実践できる目標を1~2個立てる

    実行

    実績評価・・・3ヶ月以上経過後に、面接・電話・メール等で目標達成度の確認

  • 積極的支援の流れ
    初回面談20分以上・・・普段から実践できる目標を1~2個立てる

    実行 ・・・ 3ヶ月以上にわたって、面談、電話、メールで積極的に支援

    実績評価・・・3ヶ月以上経過後に、面接・電話・メール等で目標達成度の確認
           面接・電話・メール等で改善点の確認
           2㎏(2㎝)の減量(減少)達成で終了

特定保健指導の対象者は、自己負担なく受けることが出来ます。
対象になった方は自分自身の生活習慣を見直し、生活習慣病の予防にために受けてみる事をお勧めします。
特定保健指導を受けたいと、思われている方は当院でも受けることが出来ますので、ぜひ、お問い合わせ下さい。

 

また。特定保健指導の対象者につい詳しく知りたい方は厚生労働省HPをご覧ください。
厚生労働省 特定健診・特定保健指導について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161103.html

 

 

りんご酢で健康な身体づくりを

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、医事課です。

 

数か月前からりんご酢にはまっておりまして、りんご酢について皆様に発信いたします。
はじめは味が美味しいのと、美容目的で飲んでいました。

 

ただ調べてみると様々な効果があるようです。

いくつか紹介いたします。

効果

  1. 血糖値の上昇を予防
    酢酸が血糖値の上昇を緩やかにする作用がある
  2. 疲労回復
    クエン酸が疲れ(乳酸)を分解する
  3. 脂肪燃焼促進
    酢酸に脂質の代謝をスムーズにする作用がある
  4. 便秘解消
    水溶性食物繊維のペクチンにビフィズス菌のエサになるオリゴ糖が含まれており、腸内環境が整う

と嬉しい効果がたくさんありました。

 

おすすめの飲み方はりんご酢大さじ1に対して、水か炭酸水で5倍に薄めたものを食前に飲む方法です。
りんご酢炭酸割り
塩とりんご酢とオリーブオイルでドレッシング代わりにしても美味しいです。

 

りんご酢は色んなメーカーから出ていて、どれにしようか悩みますが、お砂糖が入っていないものを選ぶようにしています。
りんご酢
酸味が強いのが苦手な方はハチミツで甘さを調節してみると良いです。

 

興味のある方は是非、りんご酢を生活に取り入れてみて下さい。

滝を見ながらマイナスイオンで癒されたい・・・

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、看護部長室です。

 

日本には有名な滝がたくさんありますが、観光客がたくさん来ていてちょっと行きづらい・・・
でも滝を見ながらマイナスイオンで癒されたい・・・

 

最近時間がある時、あまり有名ではない滝をさがしに行くことにしています。
その一部を紹介。

 

  1. まさかりが淵(横浜市戸塚区汲沢町)
    まさかりが淵
    昔、彦八という若い木こりがまさかりを滝つぼに落としてしまいました。
    滝つぼをのぞくと美しい娘が機(はた)を織っており、
    「あなたのまさかりが滝の魔物を退治してくれた」
    お礼にと三日間ごちそうになりました。
    帰るとき「私はこの滝の主、私のことを他人に言わないで。言うとあなたの命がなくなります」と言われました。
    彦八が家に戻るとすでに三年前がたっており、死んだと思っていた家族に問い詰められ、娘の話をしてしまい、
    そのまま彦八は死んでしまった。     「かながわのむかし話」より

    ・・・どこかで似たような話を聞いたことがある気がします。

  2. 田原の滝(山梨県都留市)
    田原の滝
    松尾芭蕉が「勢あり 氷柱消えては 滝津魚」と詠んだ滝だそうです。
    度重なる崩壊や浸食で昔とはずいぶん形が変わってしまったそうです。
    普通に道路を走っていたらいきなり滝が現れてびっくり!というような場所にあります。

  3. 的様の滝(山梨県南都留郡道志村)
    的様の滝
    「的様の滝」は「的様の近くにある滝」という意味だそうで正式名称ではないようです。
    その「的様」というのがこちら
    的様
    「的様」は川の中にあります。
    最初落ち葉に埋もれていてどこにあるのかわからなかったのですが。
    源頼朝が富士の巻狩りの時にこの標的を造り、ここから4km離れた所からこの的をめがけて矢を放ったらしいです。
    もともと他にも的があったようですが今見えるのはこれだけのようです。

 

出かけた先でも「滝」という案内板を見つけたらできるだけ見に行くようにしています。
普段は通り過ぎるところもちょっと寄り道すると、意外と素敵なところが見つかるものです。
これからも癒しを求めていろいろな滝を訪れようと思います。