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STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです STAFFBLOG 相模原市東林間 森下記念病院のスタッフによるブログです

安心して透析治療を

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、医療相談室です。

 

ソーシャルワーカーは、透析導入になった方や透析導入が近くなった方に
医療費助成制度や福祉サービスのご案内をさせていただいています。
患者さんのなかには、病状やこれから始まる透析治療についての不安や心配とともに、
医療費について心配されている方が少なからずいらっしゃいます。
医療費の負担が軽減されることをご説明すると、
「よかった」や「ありがたいね」とおっしゃる方もいます。

 

普段、当たり前のようにご案内している制度ですが、
先日、全腎協(一般社団法人 全国腎臓病協議会)の会報を読んでいて、
今の医療費助成制度や福祉サービスがあるのは、
これまでの患者さん達の努力があったからだということを、
あらためて思い出しました。

 

約50年前、透析治療は健康保険の対象にはなっていましたが、
医療費自己負担が無いのは会社員や公務員が加入する健康保険の本人のみで(当時は0割負担)、
会社員の家族や国民健康保険の人は自己負担があり(当時はそれぞれ5割と3割負担)、
その額は月10~30万にもなったそうです。
大卒初任給が4~5万円の時代ですから、相当な負担であったことが分かります。
その後、患者さん達の国への請願活動などによって、透析患者さんが身体障害者(腎臓機能障害者)として認められ、
身体障害者福祉法に基づく更生医療が透析に適用され公費負担になるなどして、今の制度があります。
今は、患者さんのお住まいや年齢、収入によって自己負担の違いはありますが、最も負担が大きい方で月2万円です。

 

患者さんが少しでも安心して透析治療を受けられるよう制度のご案内をするとともに、
これまでの患者さん達の努力があったことを心に留めておかなくてはと思った機会でした。

他施設見学に行ってきました!!

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、健康管理センターです。

 

先日、他施設の健診センターへ見学に行く機会がありました。

 

こちらの健診センターでは、今後当院で人間ドックのオプションに取り入れたいと考えている検査や、
4月から新規で始めた検査をすでに行っている施設で、当院にとって大変参考になる点などを細かく説明していただけました。
健診センター内には検査や症状についてクイズ形式で説明がされているポスターなどが貼られており、
興味を引くものが多くありました。

 

他にもお互いに健診センターでの良いこと、困っていることなどをお話しでき、
アドバイスもいただけて、とても参考になりました。

 

今後もこのような他施設との交流を持つことで、私たちも新たな意見や物事を見る視野が広がり、
受診者様により良いサービス、満足していただける健診を受けていただける様に業務へ繋げていければと思います。

 

当健診センターでは、昨年度より「生活習慣病リスク検査」や
4月からは「認知症のリスク」の新規オプション検査を導入しました。
また、受診者様よりお声をいただき、相模原市の特定健康診査に追加できる
オプション検査(骨密度検査や腫瘍マーカー検査など)も
少しずつですが行っております。
今後もいろいろな検査を提供できればと考えております。

 

当院健診のご予約は、毎年9〜12月は混雑しており、4〜6月は比較的予約が取りやすくお勧めです。
人間ドック、健康診断、市の健診をご希望の方はご相談ください。

 

詳しくは当院人間ドックのページをご覧ください!!!

 

 

山形県の山寺へ

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、臨床工学課です。

 

先日、山形県に旅行へ行きました。
温泉巡りをしようと計画していたのですが、せっかく山形県に行くなら山寺に行きたい!
と思い計画を少し変更して山寺へ行ってきました。

 

山寺と言えば松尾芭蕉が参拝した際に詠んだ句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」が有名ですね。
私が訪れた時は春で蝉が鳴く季節ではなかったのですが、快晴で汗ばむくらいの陽気でした。

山形県の山寺1

山寺の頂上へ登ったのですが、階段の段数は1000段にもなるそうでかなり大変でした。
苦労をした分頂上からの景色は本当に美しかったです。

頂上まで登ると修行者しか入れない岩場の釈迦が峰という場所が良く見えて、見ているだけでも怖かったです。
こんな所にも入る修行者がいると考えるとすごいと思いました。

山形県山寺2

みなさんも気になった所へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

新しいリンを管理する薬について②

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

 

前回のブログでリンについて、そして血清リン値を下げるための薬として従来のリン吸着薬についてご説明しました。
新しいリンを管理する薬について①
今回は前回のリンについての薬の話の続きとして、新しい高リン血症治療薬のお話をします。

 

新しく登場したリンを管理する薬剤がテナパノル(商品名:フォゼベル)という高リン血症治療薬です。
このテナパノルは従来の腸管でリンを吸着し便と共に排泄するタイプの薬剤とは異なり、
腸管からのリンの吸収を抑制する薬剤です。

 

少し細かい話になりますが、リンが腸管から吸収される経路のひとつに、
腸管の細胞と細胞の間を抜けて血中に入る経路があり、
おそらくこれは濃度勾配により吸収される経路で、
この経路にNHE3というナトリウムと水素イオンの交換輸送体が
関与していることが想定されています。
このNHE3を阻害することで、腸管細胞内の水素イオン濃度が上昇しPHが低下し、
細胞間のリンを通る動きをブロックし、腸管からのリン吸収を「阻害」するというのがテナパノルの作用機序です。
簡潔にお伝えすると、腸管からリンが吸収されて体内に入ることを防ぐ薬です。

一方で、このナトリウムと水素イオンの輸送体をブロックする作用機序の特性上、
腸管からのナトリウムイオンの吸収が抑制されることで腸管内の水分量が増える、
つまり下痢・軟便化が起こりやすいという特徴を考慮する必要があります。

しかし、先ほどお伝えしたように、透析患者さんは従来便秘しやすい傾向にあり、
下剤を内服されている方も多くいらっしゃることから、
この下痢や軟便が生じやすいことを上手く活かせる可能性もあります。
(ちなみに、海外では「便秘型過敏性腸症候群」の適応で既に臨床応用されているようです。)
実際に処方した患者さんでは想定通り軟便や下痢傾向になる方がいらっしゃいましたが、
それにより服用を控えるまでに至る患者さんは今のところおりません。

 

さらにこの薬に期待されることは服用錠数を減らせる可能性があるということです。
これも先ほどお伝えしたように、従来のリン吸着薬は服用錠数が増えてしまう傾向にあり、
またそうでなくても透析患者さんにおける服薬錠数の多さは水分摂取量の増加や内服の
コンプライアンス低下につながるために解決すべき問題として挙げられます。
テナパノルの長期投与試験において、リン吸着薬からテナパノルへの切り替えにより
一日の処方錠数が平均で11錠から5錠程度まで減少したという結果もでているため、
今後はこの内服錠数の減少も期待されるところです。

 

まだ新しい薬剤であるため、慎重に適応を見極めつつ、
その作用機序を十分に理解しながら使用する必要がありますが、
患者さんの適切なリンの管理を行い、
ひいては皆様の健康寿命を延ばせるようにしていきたいと思っています。

新しいリンを管理する薬について①

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

 

今回の内容には全く関係ありませんが、最近畑仕事をはじめました。
昨冬から春にかけては水菜や菜の花、ブロッコリーを栽培し、
初心者ながらもうまく育てることが出来、
おかげさまで美味しく食べることが出来ました。
先日は夏野菜として、ナス、ピーマンの苗を植え、枝豆の種を蒔き、
また収穫を楽しみにしています。
また、このタイミングでマーガレットという花の種も一緒に畑の隅に蒔きました。
このマーガレットの役割をみなさまご存じでしょうか。
このマーガレットはコンパニオンプランツと呼ばれ、
野菜を育てるうえで害虫を除けてくれるそうです。
新しいことを始めると今まで知らなかったこと、知識が増えることは楽しいです。

 

さて本題ですが、今回はリンを下げる薬の話です。

 

リンは腎臓の機能が低下するにつれて尿から体外に排泄する機能が低下するため、
体内に蓄積しやすくなり、慢性腎臓病の患者さんは血清リン値が上昇しやすくなります。
このリンは、同じく慢性腎臓病の患者さんで上昇しやすいカリウムのように、
値が上昇した際にすぐに不整脈や徐脈などの合併症が起こるわけではありませんが、
高いリン値が継続することが大きな問題となります。
血清リンが高い状態が続くことで、血管石灰化や軟部組織の石灰化を起こし、
心血管疾患と呼ばれる心筋梗塞や狭心症、心不全、そして脳梗塞や脳出血など
生命や健康寿命に関わる重大な合併症につながります。
このため、透析を含めた慢性腎臓病の患者さんにおいては
リン値を適正な範囲におさめるように管理することが大切です。

 

日本人のリンの摂取量の平均は約1000mgといわれており、
そのなかで腸管から吸収され体内に入る量は650mgとなります。
元気な腎臓であれば過剰となったリンは尿から体外に排泄することが出来ますが、
透析患者さんの場合には尿から排泄できないリンが体内に残り、貯まっていきます。
透析患者さんにおいてはリン制限食として一日あたり800-1000mg程度に制限することが勧められており、
そして透析によりある程度リンは除去できますが、リン制限食や週3回の血液透析行っていても
一定量のリンは蓄積されます。
また、過剰なリン制限は蛋白摂取不足にもつながり、筋力や体力の低下をもたらし、
健康寿命を短くしてしまう懸念もあります。

 

そこで慢性腎臓病、特に透析の患者さんのリン管理において重要となるのが
血清リン値を下げるための薬となります。
リンを下げる薬は、これまでいくつかの種類があるものの、
作用としてはリン吸着薬と呼ばれるタイプの薬のみが発売され使用されてきました。
このリン吸着薬は食直前や食直後に服用することで食べ物に含まれるリンを腸管内で吸着し、
便とともに体外へ排泄する作用となっています。
この吸着薬は、服用錠数が多くなりやすいことや便秘をおこしやすい傾向にあること
(そもそも透析患者さんは水分摂取の問題などもあるため便秘しやすいことが知られています)
などの改善が期待されるポイントもありました。
そのような状況のなかで、先日新しい作用の薬が登場しました。

 

次回のブログに続きます。

 

新しいことへ挑戦!!!

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、透析看護部です。

 

私には35歳と26歳の息子がいます。
2人共小学校の頃から野球をやっていたため、次男が高校卒業までの約20年間、
毎週末は野球の応援に飛び回る忙しい生活をしていました。

 

そんな息子達も今では自立し、可愛い孫が3人出来ました。
私もこのまま年を重ねて行くのかな・・・
そう思っていた時に、

「人生まだまだこれから!何か新しい趣味でも探してみたら?」

と言われる事があり、私はハッとしました。
「そうだ、これからだ!楽しまなきゃ!」
そう思い、やってみたい事を考えてみたら色々と浮かんできました!

 

一番に思いついたのは大好きな料理!
今は抹茶のお菓子作りに挑戦しています。
その他は・・・秘密です!

 

仕事ではこんなことを感じています。
私が所属する透析室では平成生まれの若いスタッフが増えてきており、
“ジェネレーションギャップ”を感じてしまう事も多いのですが・・・
これが刺激的でなんとも楽しいのです!

 

毎日を大切にそしてポジティブ思考でいこう!
そう考えてから、いろんなことが楽しくなって私の人生も充実しています!
さあ、明日は何に挑戦しようかな??

サグラダ・ファミリア聖堂

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、診療部門支援課です。

 

先月、スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリア聖堂が、
着工から140年あまりを経て2026年に完成予定というニュースが飛び込んできました。
私の好きなポッドキャスト番組「OVER  THE SON」エピソード181もこの話題で大いに盛り上がり
メール募集テーマが「私のサグラダ・ファミリア」となっていました。

 

2013年、当時30歳目前の私は諸々の理由で長期休みがとれ、この機会にずっと行きたかったサグラダ・ファミリアと、ペルーのマチュピチュ遺跡に旅行に行きたい!と思い、ネット検索をしておりました。
両方が旅行先にあるツアーはなかなか無く、かといって別々のツアーで行くのもなあと迷っていたところ、
目に入ってきたのが地球一周の船旅。
よく居酒屋のトイレにポスターが貼ってある、あれです。

 

早速説明会に参加してみると、目をつけた日程ではマチュピチュ遺跡は行き先に入っていませんでしたが、
オプションでツアーを付けられるとのこと。
早期申込割引もあり、すぐにその場で申し込みをしました。

 

そしてついに訪れたサグラダ・ファミリア。
実は地球一周のな中でたくさんの立派な聖堂等を観る機会があり、もう聖堂はお腹いっぱい・・
となっていたのですが、サクラダファミリアは全然違っていました。
息をのむ美しさでした。
すごすぎて変なテンションになり、時間が足りず、また必ず再訪することを心に誓いました。

サグラダ・ファミリア聖堂1

サグラダ・ファミリア聖堂2

そしてそれから約10年が経ち、今回のニュース。
子どもはまだ小さく興味がなさそうですが、一緒にいくべきか、はたまた一人旅もいいなあ、と、
コロナを経てチャンスがあればその時を逃してはいけない、という教訓を胸に、旅行計画を立てようと思っています。

 

皆様は、心に残る建物、行き先はありますか?

初夏の約束

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、3階病棟です。

 

5月下旬~6月下旬の我が家の楽しみは、蛍狩りです。
川面を飛び交う蛍。
儚い光が、観る人を別世界に運んでくれます。
蛍の光は求愛という説もあり、清流で美しく輝く光を追って
観ている私たちが川に吸い込まれそうなほどです。

 

3年前に行った時のこと。
私たち家族の近くにいた未就学の子どもさんが、
そおっとその可愛い両手の中にゆっくり飛ぶ蛍を捕らえました。

 

その様子を見ていた、蟻も触れない我が子。
じっと見ていたかと思った、次の瞬間。

 

ゆっくり飛んでいた蛍を、手の中に収めました。

 

驚きはもちろん、手に取りこんな間近で見ると思っていなかった私。
近くで見ると震えるかのように放つその光はどこか力強く、
虫嫌いだったはずが、大切に包んでいる、
その手の優しさに我が子の成長を感じました。
開いた手のひらから飛び立つまでの数秒がとても長いものに感じました。

 

そして、
「蛍って、あったかいよ」 と予想外の言葉。

 

その帰りの道で検索したところ、蛍の光は冷光で「熱は発しない」とか。

 

蛍はとても弱い生き物なので手で触れることは良くないこと。
去年同様、今年も、子にしっかり捕まえないことを約束し、
初夏の光に会いにいきたいと思っています。

GW行事食!

森下記念病院スタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは一般(2階)病棟です。

 

最近は気温が暑かったり寒かったりですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
5月といえばゴールデンウィークですよね~
どこかへお出かけした方、帰省した方、お家でまったりされた方、お仕事されていた方
皆様満喫して過ごせましたでしょうか?

 

当院では入院中の患者様にもゴールデンウィークを感じていただければと、行事食を楽しんで頂きました。

毎回恒例! 栄養士さんによるメニュータイトル!

【GWわくわくメニュー!】 

  • 筍ごはん
  • 酒蒸したらの炊き合わ
  • なすゴマ風味和え
  • 清し汁
  • 五月寒天黒みつかけ

GW行事食

患者様から「筍ごはんおいしかったよ!!」とお言葉いただきました!

 

 当院では入院しながらも季節を感じて頂けるよう、毎月季節の食材を織り交ぜた行事食の取り組みを行っております。
次回の行事食も楽しみにしております~!

 

 

高齢者における腹膜透析診療のポイント②

森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、院長です。

今回は前回ブログの続きで、ご高齢の方における腹膜透析の診療するポイントについてお話します。

 

高齢腹膜透析患者さんの診療ポイント

  • 残存腎機能の保護
    これはご高齢の方に限ったことではありませんが、透析開始となったあとも腎機能を維持することが、生命予後やバッグ交換を増やさずに負担を軽減することなどから重要です。基本的には適正な体液量の維持と、腎臓に悪影響となる薬や過度な降圧を防ぐことで腎機能の維持を目指します。

 

  • 腹膜透析関連腹膜炎を予防
    こちらも高齢者に限定されるものでもありませんが、やはり腹膜炎を出来るだけ予防することは大切です。とくにご高齢の方においては、身体機能や認知機能が経過とともに変化する可能性があり、いままで出来ていた手技が出来なくなってくることがあります。このため当院では、定期的にバッグ交換や消毒方法の手技などを確認し、治療状態を確認しながら安全に腹膜透析が行うことができ、腹膜炎を出来るだけ予防できるように心がけています。

 

  • 体液量を適正にする
    体液量が過剰になると、むくみや血圧上昇、心負荷を来しやすく入院率の上昇や生命予後に関与します。このため、体液量を適正に維持することが求められますが、最も重要なポイントのひとつとして減塩が挙げられます。塩分摂取が増えることでのどが渇き、水分を多くとり、体液が過剰となりやすくなるためにこの減塩が重要なのです。とくにご高齢の方は味覚の感受性が低下しやすいことで、塩分を多く使用してしまう傾向にあるようです。このため、なるべく加工食品を避けることや外食やテイクアウト食品の過剰塩分を回避することが望ましいと思われます。当院では定期的に管理栄養士による指導を行い、塩分摂取の状況を確認・共有し、減塩の方法や工夫についてお伝えしています。

 

  • 低栄養を防ぐ
    食欲の低下や、活動度の低下などから経口摂取量が減少し低栄養となってしまうことを防ぎます。このためには適切なカロリーや栄養素を摂ることが大事であり、検査結果や問診などから栄養状態を評価しつつ、管理を行います。ときには、栄養補助食品やミネラルを考慮した処方などを行い、患者さんにとって適切な必要なカロリーや栄養素が体内に取り込めるように対応しています。

 

  • 身体機能、認知機能を維持して、生活レベルを維持する
    当たり前かもしれませんが、身体機能を維持しつつ、転倒リスクを軽減することは高齢者にとって重要となります。お仲間での運動や、家庭でのエクササイズを促進し、社会での機能を維持しつつ、身体機能と認知機能を維持することを目指していきます。ただし、いくら努力や支援を行っても身体、認知機能の低下は必ず回避できるものではないため、腹膜透析を患者さんご自身で行い続けることが出来るか、サポートが必要な状況になりつつあるのか、など状況を確認しながら治療を遂行することが大切です。

 

最後に、この内容も論文に触れられていましたが、個人的にも重要視しているポイントがあります。それは、生命予後を延長させることも大切ではあるものの、ご高齢の腹膜患者さんにとって重要なことは、生活の質を維持しながら、できれば家庭や社会での役割を継続し、そのために症状を軽減させ治療の負担を減らすことです。これを実現するためには、患者さん個々の状態や背景に応じた治療内容を患者さんやご家族と相談しながら、身体機能や認知機能の変化に合わせて調整していくことが必要となります。

 

引き続き、よき生活の質を保てるような腹膜透析の治療を行っていきます。