帯状疱疹
森下記念病院のスタッフブログをご覧の皆様、
こんにちは、薬剤課です。
なかなか新型コロナが収束しない状況です。
そんな中、「コロナ禍で発症する人が増えている」と指摘する声があがっているコロナ以外の病気をご存じですか?
SNS上ではコロナワクチン接種にも関係があるのではと言われています。
その病気とは
『帯状疱疹』です。
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる、体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に生じる病気です。
80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
合併症として、皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌ」が知られています。
さらに、帯状疱疹は目や耳や顔にも症状が出ることもあります。
原因は、子どもがかかることが多い「水疱瘡」と同じウイルスによるもので、水疱瘡は多くの場合1週間程度で治ります。
しかしウイルスは症状緩和後も体内からはなくならずに体の中に数十年以上潜みます。
そして、加齢や疲労、ストレスや病気などで免疫力が低下すると神経に沿って体の表面に現れ、帯状疱疹を発症します。
「コロナワクチン接種後に帯状疱疹になった」
「接種後に帯状疱疹になる人が多いと聞いたんだけど」
とSNS上では新型コロナウイルスのワクチンと関係があるのではとの書き込みがありました。
「スペインの論文では新型コロナウイルスのワクチンを接種した人のうち10%程度が帯状疱疹の原因となるウイルスが再活性化したという報告がありました。ただ、帯状疱疹がワクチンの副反応によるものなのか、たまたま何かが重なっているのかは分かっていません」とのことです。
またコロナ渦による行動制限等のストレスで発症が増えたのではないかとの声もあります。
当院では、帯状疱疹ワクチンの接種が可能です。
少し高価なのですが約10年効果が期待できるとされています。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。